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 SUBARUは19日、同社群馬製作所の本工場および矢島工場における完成車検査の不適切な取り扱いに関する調査結果を発表した。それによると、社内規程に抵触する無資格検査員(登用前検査員)単独による完成検査行為があったほか、無資格者による他人の印鑑の不適切な使用があったことを認めた。調査結果では、このほか、社内外の監査時における不適切な対応や、完成車検査員登用手続きに不十分な資格講習や登用教育が行われたことなどを指摘した。

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 自動車の完成車検査は、国土交通省の法令に基づいて自動車メーカーが国の検査を代行する形で実施される。その場合の検査員は、一定の試験に合格した従業員を、完成車検査の資格者として認め、資格を有する検査員以外の検査は認められない。しかし、同社の場合、無資格者が検査を行ったとして、社会的な批判を浴びた。

 完成車検査は、自動車の安全性をチェックする、最後の関門だけに、その資格や検査体制に厳しい制度的枠組みが設けられている。単に、制度的な枠組みだけでなく、会社全体の経営体制についても、そのあり方が問われている。

 今回の調査報告書では、その点に関しても言及している。不適切な取り扱いが行われた原因・背景として、完成車検査業務の公益性・重要性に対する自覚の乏しさ、現場における過度な技量重視の風土、ルールの合理性に対する懐疑等の存在を指摘している。

 同社は、今回の事案を踏まえ、コンプライアンス(法令順守)意識の徹底や、完成検査員の登用前教育の強化などの再発防止策を、経営トップが率先して取り組む決意を表明している。