大切な「食」について、フードディレクターの野村友里さんと考えてみませんか?
フードディレクター、野村友里さんが演出する舞台が上演されます。

いつも素敵な食と生活を私たちに提案してくれる、フードディレクター 野村友里さん。この12月になってからも意欲的に活動を続けている。自ら、企画、構成した舞台が上演される。テーマはもちろん「食」。野村さんが伝えたいパフォーマンスによる「食」とは。

さまざまなクリエーターが参加してパフォーマンスで「食」を表現する。

野村友里さん演出の舞台「食の鼓動-inner eatrip」が12月28日から3日間、青山の<スパイラル・ガーデン>で上演される。食をテーマに調理風景や料理される音などを織り交ぜなからの舞台だ。かつ、食と命にまつわるトークセッションでの構成。演劇界だけでなくさまざまな分野で活躍するメンバーが「食の鼓動」を作り上げていく。
 野村友里さんは2009年に映画『eatrip』を監督した。食がテーマのこの映画は日本だけでなく海外でも上映され、多くの人のもとへ野村さんのメッセージが届いた一作となった。
「今回はみえない食、固形物や液体でない『命』がテーマなので、肌を通して身体に入る音、匂い、気配が素晴らしいメンバーとともに観客のみなさんと一つの空間で共感し自分の内側を意識していただける時間になればいなと思っています」と野村さん。音楽構成は映画の音楽も担当した、青柳拓次、ゲストパフォーマーは野村さんと交流のある、UA、熊谷和穂らが出演する。

期間中は野村さん企画による展示『食道展』も開催される。舞台を見逃した方はぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

「食の鼓動-inner entrap」
公演日時 12月28日(木)〜30日(土)、(上映時間は日程による)
会場 スパイラルガーデン(スパイラル1F)
公演チケット 椅子席7000円(前売)7500円(当日)立ち見席5000円(前売)5500円(当日)

3日間、ゲストパフォーマーを交えての「いのちの鼓動 トークセッション」が開催されるが、30日以外は残念ながら完売。30日は熊谷和徳による鼓動「リズム」はまだ若干の席がある。トークセッション 一般参加2500円(公演チケットを持っている場合1500円)

関連企画
「食の鼓動 inner-eatrip」の公演のプロローグとして、自然の中で循環し続ける「食」の奇跡をめぐる展示「食道展」を開催。

映像作家ヴィンセント・ムーンによる映像インスタレーション、草木染めによるナチュラルなテキスタイルと生み出すKITTA、繊細なフォルムの器をつくりだす陶芸家、二階堂明弘らの作品が展示される。

場所 スパイラルガーデン
   入場無料。

問い合わせ
0120-240-540(10:00〜18:00)
食の鼓動-inner-eatrip

母から渡されたバトン、130のレシピ。

そして、先日、『春夏秋冬 おいしい手帖』(マガジンハウス)を上梓した。野村さんが料理を志したのは、母 野村紘子さんからの影響が大きかったという。紘子さんも『娘へ継ぐ味と心 消えないレセピ』(文化出版局)を出版し、2016年、世界で出版された優れた料理本を表彰する「グルマン世界料理本大賞」でグランプリを受賞した。そんな母の手料を食べ、日々家族のためにキッチンに立つ祖母や母を見て育った野村さん。おもちゃ「ママレンジ」でキッチンの母を真似するのが好きだった少女が、大人になって料理を生業として、今、母から伝わった数々の和食レシピというバトンを『おいしい手帖』としてつないだ。私たち読者は野村さん同様、この本を通して、野村家の味を「受け継ぐ」ことができる。

野村さんが愛用する調理道具は見事で料理にまつわるエッセイは伸びやかな文章と読み応えがある本に仕上がっている。季節の変わり目や年中行事の時、この本が「日本の伝統」を教えてくれるだろう。

『春夏秋冬 おいしい手帖』(マガジンハウス)2900円

photo Yurie Nagashima