執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと

赤ちゃんがかかる病気の中でもポピュラーなのが突発性発疹。急に発熱しても慌てないように、基本的な情報を知っておきましょう。

突然40度近い高熱を出した後、全身に発疹が現れる

ほとんどの赤ちゃんがかかる病気のひとつ、突発性発疹。国立感染症研究所の発表によると、0〜1歳くらいまでに発症することが99%で、それ以上の年齢の報告は稀と言われています。

突発性という病名からもわかるように、赤ちゃんが突然40度近い高熱を出し、2〜4日間の発熱の後に全身に発疹が現れるのが特徴です。咳や鼻水はなく、高熱の割に赤ちゃんの機嫌はあまり悪くないというのも特徴で、ミルクや水分も普段の7割くらい飲みます。また、便がゆるくなることもあります。

発疹は全身に出ますが、かゆくはなく、あとも残りません。中には、感染しても高熱は出ず、気づかない場合もあるそう。おたふく風邪や風疹などとは違い、重症化することはほとんどないと言われています。ただし稀に、発熱の時に熱性けいれんを合併することがあるので、症状が重い場合にはかかりつけの小児科医を受診しましょう。

突発性発疹は、ヒトヘルペスウイルスによる感染症

突発性発疹の原因は、ヒトヘルペスウイルス6型と7型。一度、感染すると抗体ができるので同じ型に2度感染することはありませんが、6型と7型に1度ずつ感染することも。1度目の感染は6型、2度目の感染は7型によることが多いと考えられます。

原因のヒトヘルペスウイルスは、保有する人が多いウイルスのひとつで、家族に保有者がいる場合、飛沫感染や経口感染、手などから間接感染すると考えられています。感染力がそれほど強くない病気で、厚生労働省のガイドラインでは、保育園への登園の目安は「解熱後1日以上経過し全身の症状がよい」こととされています。

熱性けいれんがなければ自宅で安静に

突発性発疹の治療は、水分補給や冷却、必要であれば解熱剤を処方したり、下痢がひどい場合には整腸薬を使います。赤ちゃんにとって初めての高熱が、突発性発疹のことが多く、お母さんも驚く場合が多いですが、水分をしっかりあげながら様子をみることで容体は落ち着きます。入浴も可能で、高熱がある時や元気のない時以外は、発疹があってもお風呂に入れて大丈夫。熱が38度以上ある時は、体をかたくしぼった濡れタオルでふく程度にしましょう。

生後6ヶ月から1歳まではかかるものと思って事前準備を

赤ちゃんは、生後3ヶ月頃まではお母さんからもらった免疫のおかげでウイルスから守られています。その免疫力がだんだん低下し、6ヶ月すぎでは免疫力はかなり低下。1歳頃になると赤ちゃん自身の免疫力がアップしてきます。生後6ヶ月から1歳までは、ちょうど突発性発疹が起こりやすい時期で、ヒトヘルペスウイルスはとてもポピュラーなウイルスです。事前に準備をしておくことで、感染しても慌てずに対処できるでしょう。