by Glenn Carstens-Peters

サービスが終了したオンラインゲームのデジタルミレニアム著作権法(DMCA)を免除してもらうことで、「既に終わったゲーム」を未来のために残す運動を一部の組織やゲームファンが行っています。DMCAの免除が叶えば、博物館や図書館などにサービスが終了して放棄されたオンラインゲームのコピーを保存することができるようになります。

Gamers Want DMCA Exemption for 'Abandoned' Online Games - TorrentFreak

https://torrentfreak.com/gamers-want-dmca-exemption-for-abandoned-online-games-171221/



ほとんどのソフトウェアと同じようにゲームにも寿命があり、リリースから数年が経過すればメーカーからのサポートが受けられなくなり、サービスが終了してしまいます。そんなゲームを後世に残しておくため、「ゲームを保存するため」という場合にはDMCAが免除されるという規定が存在します。つまり、博物館やインターネットアーカイブのような場所にデータを保管し、エミュレーターなどを駆使すれば既に放棄されたゲームもプレイすることが可能となっているわけです。

しかし、これらの免除は範囲が限られており、最新のゲームを含むオンラインサーバーへの接続が必要なゲームには免除が適用されません。つまり、オンラインゲームはサービスが終了してサーバーが停止してしまえば、永遠に消滅して誰もプレイできなくなってしまうというわけです。これを防ぐため、ゲームファンや一部の組織がDMCAの免除をオンラインゲームにも適用すべき、とアメリカの著作権局に訴えています。

カリフォルニアで活動する非営利団体のThe MADEは、「現在の免除はオンラインゲームをカバーしていませんが、オンラインゲームの保存はとても重要です」と著作権局向けにコメントを出しています。また、「オンラインゲームは広く普及しており、人気はますます高まっています。例えば、推定でゲーマーの53%が少なくとも週に1回、オンラインマルチプレイゲームをプレイしており、平均で1週間に6時間、オンライン上で他のプレイヤーと遊んでいます」と、オンラインゲームがいかに広く普及したかを説明しています。



by Caspar Rubin

3年前にDMCAの規定を更新した際にも同様の主張があったのですが、この際は著作権局が「マルチプレイゲームがローカルエリアネットワーク上でプレイできる」として、オンラインゲームをDMCAの免除範囲に加えませんでした。しかし、現在のオンラインゲームの多くはローカルエリアネットワーク上でのプレイに対応しておらず、一部のゲームではひとりプレイ時にもオンライン接続を要求してくるものが存在します。

そうこうしているうちに既にインターネット上では何百ものオンラインゲームが放棄されており、DMCAの免除問題はこれまで以上に重要な話題であると言えます。「近年シャットダウンされたマルチプレイヤーサーバーを数量化することは困難です。しかし、Electronic Arts(EA)の『Online Services Shutdown』リストはその一例です」と、非営利のデジタル著作権グループであるPublic Knowledgeは記しています。

EAのオンラインサービスが終了したゲームのリストの中にはFIFAやザ・シムズなどの人気ゲームシリーズのタイトルも含まれています。このリストによると、EAは2013年から319タイトルのゲームのオンラインサービスを終了しており、そのペースは1週間に1タイトル以上だそうです。



by Annie Spratt