間もなくクリスマスだが、中国でクリスマス禁止の動きが出ている。資料写真。

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2017年12月21日、ボイス・オブ・アメリカによると、間もなくクリスマスだが、中国でクリスマス禁止の動きが出ている。

クリスマスを祝う風習は今では世界中に広がっており、中国でも近年は盛大なイベントとなっている。遼寧省の省都・瀋陽市では市政府が3年連続でイベントを実施しており、好評を博している。

しかし、市内のある大学の中国共産党青年団はお祝いムードとは無縁だ。「近年、一部の若者が西洋文化やビジネス、ネット上の間違った情報に影響されて、クリスマスイブやクリスマスなど西洋の祝日を祝っている」とし、クリスマスを祝うことを自粛。中国共産党青年団は中国共産党の若手エリートで構成される青年組織。無神論を掲げる中国では、クリスマスの時期になると毎年、こうした自粛の声が出てくるという。

党員に対して西洋の祭日を祝うことを禁止する地方政府もある。湖南省衡陽市では共産党員の幹部とその直系の親族がクリスマスイベントに参加することが禁止された。地元公安警察は「クリスマスでも好き勝手することは許されない」とし、期間中に市中心部に出入りする場合は身分証を携帯するよう通達。見回りや摘発を強化し、違反者は厳罰に処するとしている。

北京でも、ある国営企業の従業員がまったく同じ通達を受け取ったと明かす。そうした通達を受け取ったことはこれまでなかったという。そうした禁止令を伝えるメールはネット上に流出している。甘粛省のある地方の工商行政管理局が店舗にクリスマスツリーを飾ることを禁止したが、習近平(シー・ジンピン)国家主席が「中国人は中国人の祭日を祝うべきだ」と言ったからだとされている。

なお、中国共産党中央委員会弁公庁と国務院(内閣に相当)は2017年1月、中華民族の伝統文化を継承すべきだとする文書を発表している。(翻訳・編集/岡田)