場所に注意しないとエアバッグの展開で乗員に向かって飛んでくる

 ドレスアップの手段としてダッシュボード上に載せる布製のダッシュマットといったアイテムがある。また、最近ではカーナビの代わりにスマートフォンやタブレットを使うケースも多く、そのスタンドをダッシュボード上に設置するケースが増えている。

 しかし、いまや前席用SRSエアバッグは、それを備えていないクルマを見つける方が難しいくらい当たり前の装備となっている。とくに助手席用エアバッグは、ダッシュボードを突き破って展開するレイアウトが多い。つまりダッシュボード上にモノを置いてしまうと万が一の事故時にエアバッグによって吹き飛ばされ、それが乗員に当ってしまうというリスクがあるのだ。

 しかも、スマートフォン用スタンドなどは、どこに置けばエアバッグ展開時に問題にならないのか判断するのが難しい。というのも、かつてはそこにエアバッグのユニットが入っていることが明確にわかるようなデザインが多かったが、それでは無粋ということでエアバッグをわからないように隠しているケースが多くなっているからだ。

 もちろん、センターコンソールなど明らかにエアバッグが置かれていないであろう場所なら直接、吹き飛ばされることはないだろうが、まったく影響がないとは言い切れない。運転席のエアバッグはステアリングに内蔵されているので、運転席まわりであれば、そうしたリスクは回避できるだろうが、いずれにせよダッシュボード上に両面テープで止めている程度では事故時に飛んでくることが考えられ、心配だ。

 また、車種別に設計されたダッシュマットであればエアバッグ展開部の対策がしてあることがほとんどだが、汎用品のような布を貼ったケースではエアバッグ展開時にジャマになってしまい機能を果たせないこともある。

 サイドエアバッグを持つクルマの場合は、シートカバーについても同様の配慮が必要。エアバッグ対応と明記していない製品については確認が必要だし、ましてサイドエアバッグ装着車のシートカバーをDIYで作るのはリスキーということは理解できるだろう。

カーテンエアバッグの普及により、純正アクセサリーでもAピラーへのアシストグリップ装着が難しくなったという話もある。さまざまなところにエアバッグが備わるいま、様々なパーツの装着においてもエアバッグとの干渉を考慮しなければいけないのだ。しかも、そこについて素人判断は難しい。なんとも悩ましい時代である。