共感だけがすべてじゃない 作家・すれみが連載で気付いた女子のリアル

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「女子あるある」ネタをイラストにして世の女子たちの共感を集めている作家・すれみさん。ALICEY副編集長・藤田佳奈美との対談前編では、ALICEY作家としてのデビューの経緯や、女子あるある誕生の意外なきっかけについてお話しいただきました。


<前編はこちら>


後編では、すれみさん独自のSNS作法や、連載を通じて新たにうまれたこれからの目標について、お伺いました。


■すべてのネタが共感されるとは思わない





藤田:Twitterではいつも、9つのネタを1つのイラストにして公開していますよね。数が多いので、時にはネタに困ることもあるのでは?

すれみ:正直、それはありますね。でも、すべてのネタが共感されなくても良いと思っているんです。9つのうちのいくつかが自分に当てはまれば、きっと楽しんでもらえるはずなので。その意味では1ネタだけで勝負するより、気は楽ですよ。

藤田:ALICEYで連載中の「すれみの女子あるある観察日記」では、1カットのネタが次々に登場するかたちなので、私もいつも、「次はどんなあるあるなんだろう?」とワクワクしながらスクロールしているんです。

すれみ:ありがとうございます。そう言っていただけるとホッとします。




藤田:たとえば昨年の夏前に公開された「夏の天敵! 女子のムダ毛に対する本音あるある」などは、タイムリーかついもむし女子ならわかってしまうであろうテーマで、大きな反響をいただきました。 ピンセットで毛抜きに夢中になっていたら 、あっという間に2時間たっていたなど、誰もが一度は経験したことがあるような……(笑)。日常の生々しさ、リアルさについ共感してしまうんですよね。

すれみ:私自身もキラキラした人種ではないですから。ALICEYも、あえてどこにでもいるような等身大の20代半ば〜後半の女性読者の方を「いもむし女子」と称していますよね。世代的にいもむし女子 の少し手前ですが、そのあたりの感性は一致しているのかもしれません(笑)。


■ALICEY連載では、少し大人の女性を意識した「あるある」を





藤田:私は今29歳なんですけど、すれみさんの投稿やALICEYでの連載を見ていると、「ああ、たしかにそういうことあったなあ」って懐かしく思うことも多いんです。とくに11月公開の「人には言えない恋愛あるある」は、わりとエッジが効いたテーマでしたよね。大人の事情に迫った感じで(笑)。

すれみ:ありがとうございます。ALICEYに載せる記事では、ある程度の人生経験がある、少し大人の女性を意識しているところはあります。

藤田:なんというか、周囲に「彼氏がいる」とは言ってなくても、それに近い関係の人がいるのって、大人の女性にとってすごくリアルじゃないですか。ALICEYではこれまで、どちらかというと出会いの間口を広げるような記事が多かったので、これはとても踏み込んだテーマで興味深かったです。きっと共感した人も多かったはず。

すれみ:「人には言えない恋愛あるある」というくらいですから、これはあまりリツイートされやすいテーマではないんですけど、たしかにLINEやダイレクトメッセージなどでいろいろご意見はいただきますね。

藤田:リツイートすると、「自分もそういう恋愛経験があります」って認めちゃっているように思われそうですもんね(笑)。そうやって内容によって反響の形が変わるのも、Twitterのおもしろいところかもしれません。

すれみ:逆に、「プリクラあるある」みたいな誰もが共感しやすいテーマだと、リツイートも伸びるんですよ。ただ、こういう「あるある」ネタって、もうすっかり出尽くしてしまっているので、差別化の意味でも少し尖ったテーマは今後も探していきたいと思っています。




藤田:この回に限らず、最終的に何か救いの手を差し伸べるのではなく、「あるある」を提示してみんなにいろいろ考えさせて、結論をそれぞれに委ねるというのが、すれみさんのスタイルですよね。

すれみ:ああ、たしかにそうかもしれないですね。私としては単に、「あるある!」って共感してもらえればそれで満足なんですけど、皆さんいろいろ考えてコメントをくれるのが楽しいです。

藤田:ちなみに、さきほどダイレクトメッセージなどをもらうことがあるとおっしゃっていましたが、フォロワーとコミュニケーションをとることはありますか?

すれみ:すべてにレスすることはできていないんですけど、TwitterやLINE@などを見ていて、うれしいコメントや気になったメッセージにはなるべくお返事するようにしています。


■もっと多くの人に知ってもらいたい!





藤田:ところで、すれみさんはご自身のTwitterアカウントの使い方について、何かルールを設けていたりしますか? 人によっては、「あるある」しかつぶやかないとか、美容ネタだけに絞るとか、専門性を持たせて複数のアカウントを運用することもありますよね。

すれみ:私もいくつかアカウントを持っているんですけど、私的なことをつぶやくものだったり、ごく少数の友人だけが繋がっている鍵アカだったりはしますが、とくに専門的な使い分けはしていないですね。

藤田:自撮りなどもあまりしないですよね。

すれみ:そうですね。たまに撮って上げてみることもあるんですけど、やっぱり恥ずかしくてすぐ削除してしまいます。やっぱり私はキラキラ女子にはなれないな、と(笑)。

藤田:ALICEY的には、いもむし女子に寄り添っていただいている感じでありがたいです(笑)。きっと今後、すれみさんが年齢を重ねていくに連れて、描くネタも共感ポイントも変わってくるんでしょうね。

すれみ:そうですね、私の周囲に女子がいる限り、あるあるは続いていくのではないかと思います。ALICEYでの連載もできるだけ長く続けていければうれしいです。連載を持つことで、自分が何をしたいのか、何を求められているのかなどもより明確にわかりやすくなったと思います。




藤田:やはり、もっといろんなことにチャレンジしたい気持ちがあるんですね。

すれみ: ありますあります。じゃあ何ができるのかと言われると、ちょっと困ってしまうところもあるんですけど、「あるある」ネタ以外も考えていかなければと思っています。もっと多くの人に、自分の活動を知ってもらいたいので、やれることは何でもやっていきたいです。

藤田:おこがましいですけど、いち早くすれみさんを見出して、今こうしてお仕事をさせていただいているALICEYとしては、ぜひ一緒に成長していければいいなと思っています。今後ともよろしくお願いします!

※現在、ALICEYでは、Twitterで活躍中のイラストレーターさん・漫画家さんを募集中! ALICEYいもむし女子部アカウント(@ALICEY_friends)で随時受付中です。プロ・アマ、自薦・他薦問いません。ご連絡お待ちしております。

(友清哲+ノオト)

<取材協力>さくらてらす五反田