レバークーゼンのハイコ・ヘルリッヒ監督【写真:Getty Images】

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ドイツ杯3回戦で衝撃の光景…相手選手と交錯したヘルリッヒ監督が取った行動は…

 海外サッカーで、監督が近づいてきた相手選手に軽く触れられた瞬間、大きなリアクションで倒れ込み、ファウルをアピールする珍場面が発生。46歳が見せた大げさな“演技”を米FOXスポーツオランダ版の公式インスタグラムが動画付きで紹介し、海外メディアも「舞台芸術は目を見張るべき」などと大きく取り上げている。

 まるでコメディーのワンシーンのようだった。

 思わず二度見してしまう驚きの光景が広がったのは、20日に行われたドイツ国内カップ・DFBポカール3回戦のボルシアMG-レバークーゼン戦だ。

 敵地に乗り込んだレバークーゼンは、後半25分にFWレオン・ベイリーのゴールで先制点を奪った。その5分後、サイドで競り合いとなったボールをボルシアMGのMFデニス・ザカリアがタッチライン際まで猛スピードで追いかけた。

 監督が指示を出せる区域である「テクニカルエリア」に転がった先にはレバークーゼンのハイコ・ヘルリッヒ監督の姿。ザカリアはラインを割ってマイボールになったボールを素早く拾い上げようとしたが、ヘルリッヒ監督はボールとザカリアの間に体を入れ、行く手を阻む格好になった。ザカリアはヘルリッヒ監督の体にわずかに触れ、進路を確保しようとしたが、46歳の指揮官は押し飛ばされたかのように声を挙げて大きく倒れ込んだ。

 尻もちをつきながらしばらくザカリアを見上げ、立ち上がると倒されたことをアピール。しかし、当然ながら相手選手がファウルや警告・退場になることはなかった。監督がまさかの“シミュレーション”を行う事態を、海外メディアも大きく取り上げている。

46歳の戦術家は試合後に弁明「レッドカードを誘発したかったわけでは…」

 スイス紙「ブリック」は「バイアー監督のヘルリッヒが、ザカリアに対して困惑させる演出」と出して特集。「華やかでワンダフルだ! ヘルリッヒ! ザカリアとのわずかな接触で大転倒してみせた、その舞台芸術は目を見張るべきものだった。そして何より、ばかばかしいものだった」と“皮肉”を込めて報じている。

 米FOXスポーツオランダ版の公式インスタグラムも「2017年のシュヴァルベ大賞」と動画付きで紹介。シュヴァルベはドイツ語で「つばめ」を意味するが、相手のファウルに見せかけるため、手を広げ、足が少し開いた状態で故意に倒れる姿がつばめに似ていることから、シミュレーションを表す用語としても用いられており、ヘルリッヒ監督は不本意な賞を手にしてしまった。

 ドイツ紙「Sueddeutsche」によれば、ヘルリッヒ監督は試合後に自らの転倒について、「私は選手にレッドカードを誘発したかったわけではない。単に滑ったんだ」と弁明。「きっと愚かには見えただろうね。少し自分が恥ずかしいし、謝りたい」と話した敵将に対し、当事者のザカリアは「彼はコメディーを演出しただけさ」とスマートに振り返ったという。

 試合にこそ1-0で勝利したが、元ドイツ代表FWで戦術家として知られるヘルリッヒ監督にとっては、のちのち大きな“痛手”となる出来事だったかもしれない。(THE ANSWER編集部)