21日、韓国・ヘラルド経済などによると、韓国南東部の街・蔚山市内の公園に、文禄・慶長の役で当時の朝鮮に攻め入った武将・加藤清正の像を設置する計画が明らかになり、地元住民などから反発の声が上がっている。写真は蔚山。

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2017年12月21日、韓国・ヘラルド経済などによると、韓国南東部の街・蔚山(ウルサン)市内の公園に、文禄・慶長の役で当時の朝鮮に攻め入った武将・加藤清正の像を設置する計画が明らかになり、地元住民などから反発の声が上がっている。

同市中区は今年、慶長の役から420年を迎えたのを機に、当時最大の激戦が繰り広げられた区内の鶴城公園の再整備事業を行っている。この公園は、慶長の役で日本軍を率いた加藤清正が築かせた蔚山倭城跡に当たり、1597年末から翌年初めにかけ朝鮮・明連合軍と日本軍との間で激しい戦闘が起こった場所だ。事業では、当時の戦闘の状況を表現した造形物の新設が予定されており、入り口付近には、朝鮮・明連合軍を率いた将軍らのほか、加藤清正の銅像が設置される計画だ。実物大に近く制作された銅像は、ほぼ完成段階に入ったとされている。

中区は事業の意義について「歴史的意味がある鶴城公園がスラム化し、市民から遠ざかっている現実」を改善するものと説明しており、「朝鮮・明軍の将軍像が倭城を攻める姿なのに対し、清正像は城内で孤立し水と食糧不足に苦しむ姿」と明らかにしている。しかし近隣住民からは「日本がまだ謝罪もしていないのに、日本の武将の像を建てるとは」と反発の声が上がっているという。

この問題は政界にも広がり、市議会各党から「加藤清正の銅像を建てようというのは歴史を否定し民心を裏切る行為」「数多くの朝鮮人の犠牲と怨念がこもった歴史の現場への倭軍将軍の像設置は決して許されない。市民感情からしても容認できない」といった声明が出されている。

また報道でこれを知ったネットユーザーからも「何を考えてるんだ?」「正気か?」「想像を超えてる」「親日派を通り越して売国奴がここにいた」など区に対し批判の声が上がっており、「もしかしてあなたは日本人?」「それなら豊臣秀吉像とか伊藤博文像も建てたらどうだ?」といった皮肉も多数寄せられている。

なお報道によると、区の担当者は「反対の世論が優勢であれば、倭将(清正)の銅像設置は保留を検討する」と話しているという。(翻訳・編集/吉金)