泣くのも、笑うのも、落ち込むのも、まだ早い!

誰を選べばいいのか、今のところまったくわかりません。熾烈を極めるフィギュアスケート女子シングルの平昌五輪代表争い。ショートプログラムの演技を終えた段階での率直な予想としては「わからん!」の一言です。誰が勝ちそうなのか、誰を選ぶべきなのか、まったくわからない。この戦いの結末を見たい。見てから決めたい。この戦いを勝ち抜いた人、出し切った人に権利をあげたい。そんな気持ちです。

もし、もうひと枠あれば。何故これだけの選手が揃った国で2つしか枠がないのか。この大会の表彰台に上がった3人を恨みっこナシで選べたら、どれだけスッキリすることか。できることなら僕が独立建国したい。そしてフモ国からの選手(Olympic Athlete from Fumofumo)として誰かを送り込みたい。帰化の条件として僕の配偶者になることは避けられませんが、五輪に出たいという気持ちで飛び込んできてほしい。それぐらいの気持ちでこの争いに胸を痛めています。(なお、フモ国は一夫多妻制を導入しています)

しかし、もうこうなっちゃたものは仕方ない。

恨みっこナシの表彰台の1位・2位。僕はこの決着以外は心のなかで葛藤を抱えることになる気がしています。実績と今季成績で言えば、もちろん宮原知子さんと樋口新葉さんがひとつ抜けた立場です。1位ならもちろんですが、2位でも確定と言えるのはこのふたりまででしょう。ただ、3位になったらどうするのか。特に1位も2位も「宮原樋口以外」だったときはどうするのか。

それは最後のひとりまで斬り合うような凄絶な選考になるはずです。実績なら宮原樋口、しかし2位になったのは誰ソレ、宮原樋口でどっちを上に取るかも決めなきゃだ、さぁどうする的な。「そもそも2枠になったのは…」と時間を巻き戻す攻撃さえ飛び交うでしょう。後出しするのは怖いので今から言っておきます。どんな決着になっても、僕は1位と2位をそのまま平昌五輪代表として受け止めます。そこに推しが入るのを心の奥で静かに祈って…。

ということで、まだまだ始まったばかりのこの死闘・第一夜を、21日のフジテレビ生中継による「全日本フィギュアスケート選手権女子SP」からチェックしていきましょう。

◆「1位紀平さん」という究極死闘選考になったら「わからん祭り」だ!

こけら落としを迎えた新施設・武蔵野の森総合スポーツプラザ。真新しい体育館には約1万人の精鋭が集いました。ここに集った精鋭は先行抽選を当てる「運」、承服はしかねるけれど転売チケットを買える「金」、あるいはキョードー東京でのF5地獄絵図を乗り切った「根性」、何らかのスペシャルなチカラを持ったソルジャーたちです。

この戦いの意味を十二分に噛み締めた心意気と、だからこそすべての選手に温かい声援を送ろうとする志が、会場を熱気で満たしています。「ガラスで見づらい!」「もっと傾斜を!」「モニターちっさ!!」などの神経質な文句は、これから始まる戦いの前では些末なこと。その空気を吸えるだけでも価値がある舞台です。

フジテレビが生中継を敢行(※当たり前なんだけど)したことで、その興奮はお茶の間にも伝播します。第3グループからスタートした中継では、開始早々に注目の選手・紀平梨花さんが滑走順を迎えます。年齢制限により五輪出場こそ叶わないものの、質の高いトリプルアクセルの使い手。シニアならばSPから3Aを使えるという純粋な「強化」もあります。すべてが噛み合えば、あるいは頂点にすら届くかもしれない。五輪出場がないからこそ、むしろ台風の目となりそうな選手です。

滑り出した瞬間から雰囲気のある演技。冒頭に持ってきたレイバックスピンの揺るぎない回転軸、スラリと伸びたビールマンポジションは「あぁ…」と息が漏れるような美しさ。練習からポンポン3Aを決めていた紀平さんは、最初に持ってきた3Aを加点がつく出来栄えで決めます。日本がまたしても得たトリプルアクセラー。それは「未来」と言ってもいい。次回はキミが主役だ!

それだけに演技終盤のトリプルルッツが2回転になってしまったのはもったいなかった。SPのルールで2回転だと要素ヌケで0点になってしまうのは先刻承知ではありますが、この美しい演技に対してルールの縛りによって不釣り合いな得点しか出せないのは本当に残念です。採点結果66.74点、2Lzとしての得点を積んでも70点超え、もし3Lzで決まっていれば加点も含めて7点ほどを積んで首位発進も狙えるような演技でした。これはフリーでもうひと台風、吹き荒れるかもしれません。

↓キラキラと輝く衣装は美しいシャンパンのよう!キラキラ紀平キラ紀平!

我が国に帰化すればパスポートをゴニョゴニョして16歳ってことにするぞ!

我が国は正月に年齢を重ねるシステムを採用しておる!

紀平さんの得点がひとつ基準となるなか、第4グループでは有力な代表候補が次々に登場してきます。まず出番を迎えたのは今年の四大陸選手権王者・三原舞依さん。そのときのチカラを出せば優勝も十分手に届くところにいる選手。

しかし、これが大本番の重圧か。滑りに勢いとスピードがなく、全体的に慎重になっている印象。ダブルアクセルでは転倒もあり、採点の詳細は不明ですがルッツジャンプのコンボにもレビューがつきました。表情を見ても不満足そうな、チカラを出し切れなかった演技でしょう。

とは言え、それでも64.27点。上位は遠くはあるけれど10点離れたわけではありません。上位にワンミス、自分がパーフェクトならまだまだ追い上げられる。ここでダメなら五輪でもダメ、五輪でできるならここでもできる。大本番でやれる選手なら出し切れるはず。

スタンドに集った精鋭ファンたちは、ひとつの転倒がどれだけ重い意味を持つかを知ってなお、三原さんが転倒したとき「反射的に出るため息」より早く声援を送っていました。それは簡単なことではなく、何があっても応援するという気持ちを備えたソルジャーだからこその働きだったと思います。素晴らしい雰囲気、選手を後押しする舞台じゃないですか。いつもよりチカラが出そうじゃないですか。守っても意味がない順位、それは出し切るチャンスでもあります。真央ちゃんのソチのフリーを100回見てからもう一度おいで!

↓硬い、硬いよ!滑れる喜びを大切に!

フリーでの猛追、それが得意技のはず!

競馬でも最終コーナー最後尾から差し切る馬はいる!

フリー高得点で最終グループにプレッシャーかけるぞ!

落胆のショートとなった三原さんと一緒に五輪を目指してきた坂本花織さんは、第4グループ最後に登場。煽りVTRでは「(オリンピック)わかんない!」「(親友との)ガチンコ対決、楽しみたい!」とスーパーリラックス状態だった坂本さん。重苦しかった三原さんとは対照的に、まるで学芸会にでもきたくらいのテンションで本番のリンクに立ってもウッキウキしています。これから、五輪選考会で滑ろうというのに、コーチに変顔して出て行くなんて!

前半にスピンとステップを集め、後半にジャンプを持ってくるという基礎点をより高くしようという構成の演技。スケートアメリカではレベルを取りこぼしたステップもしっかりとまとめ、まずはイイ滑り出し。十分に身体が温まったところで挑む後半の連続ジャンプは、どれも高い加点がもらえる出来栄え。コンビネーションスピンでウインドミルの勢いのままコケそうになる場面こそありますが、ほぼほぼパーフェクトな演技。あまりの手応えに、おかしなテンションで戻ってきました!

↓喜んでるのは間違いないけれど、「五輪選考会」の喜びとは何かが違うこの感じ!

苦しみと悲しみの果てにある栄光ってより、ただただ「やったーーーーーー!!」って感じwwwww

スーパーリラックスwwwwwwwww

↓得点が出てからのはっちゃけぶりがこの舞台の悲壮感をまとめてぶっとばす!


「うわーーーーー」
「やばいやばいやばい」
「うぉーーーーー」
「ふぉーーーーー」
「えーーーーーー」
「やばーい」
「これはやばいわ(真顔)」
「わーーーーーー」
「YABAI」
「ちょっとマジびっくりしてんねんけど」
「イェーーーイ!」

このあとどんだけかしこまってインタビュー受けてももうダメだろwwww

坂本“YABAI”花織だ!

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そして最終グループ。緊張感のなか一番手で登場した松田悠良さんは、手を振る仕草やおしゃまなステップでかわいらしさ全開の演技。選考会というだけではない、選手たちの一年の集大成であり、それはときにフィギュアスケート人生最後の舞台ともなる全日本の素晴らしさを刻みつけるかのよう。選考会にとらわれすぎてはいけないと、心が一旦クリーンに雪がれるような演技でした。そうだ、これは誰にとっても大切な全日本なのだ。

それだけに、その次で登場してきた樋口新葉さんが…GPファイナルよりは多少マシですが、今日もガッチガチで出てきたのには目を覆いました。素人が見てもガッチガチに見えるほど硬い樋口さんは、最初のジャンプがシングルアクセルになりいきなり0点スタート。「あちゃーーーー」とリアルな声が出ます。

ただ、そこからは踏ん張った。ガッタガタになることも覚悟した滑り出しでしたが、後半にかけて落ち着きを取り戻し、ステップでは笑顔がこぼれるようなところも。十分ではなかったけれど、あのスタートからすべてを失わずに終われたのはよかった。五輪の瀬戸際でこらえた演技でした。

どうせフリーでもガチガチになるのでしょうが、いっそ幕間の22日もガッチガチで過ごしてみてはどうでしょう。五輪に出たい、行きたい、欲、希望、恐れ、全部をイヤというほど噛み締めて、飽きるくらい緊張してからフリーに臨めばいい。心の問題は長く向き合えばそれだけ和らいでいくものです。

できることをやれば五輪に行ける。今季はそれぐらい抜けたチカラを見せている。できることをやるだけなのに、何故硬くなる必要があるのか。できることなんだから、絶対できる。雑念を払い、余計なこと考えられなくなる修行として、真央ちゃんのソチのフリーを500回くらい見てから戻っておいで!(←寝ないで見る設定)

↓逃げると緊張は追ってくるから、緊張を高めて高めて高めて突き抜けちゃえ!

迎えてくれる人が笑顔になる演技、それは出し切った演技!

笑顔で迎えてもらえる演技をしよう!

最終グループ3番滑走は本命候補・宮原知子さん。今季のプログラムはショートもフリーも宮原さんの魅力にとてもハマっているいい演目。銀盤に舞う桜のように、美しい桃色の宮原さんはさすがの安定感を見せます。和の曲調とマッチしたステップなど見せ場タップリです。

ただ、ジャンプにはレビューがつきます。刺し過ぎには反対派である僕が見ても、「<」が刺さりそうなグリッと降りるジャンプも見受けられました。やはりアンダーローテションがあったということで、見た目よりも得点は伸びてこず73.23点。この時点で坂本さんにつづく2位となりました。

↓宮原さんは2位でも五輪は確実!まずは射程圏内で発進!

A:「1位になれー」
B:「宮原1位になれー」
C:「選考を考えると宮原1位のほうが可能性アリー」
D:「イヤ、アタシガ1位ニナルルルル」
E:「韓国行きたい〜」
F:「私、五輪選考関係ないけど1位になりたい!」
G:「YABAI」



16歳、花盛りの白岩優奈さんが転倒もありつつニッコリ笑顔で滑り切ったリンク。「ニッコリ⇒重い」と意識的に並べているかのように、この日一番の重さを背負って本郷理華さんがここでやってきました。勝手な印象で恐縮ですが、引退…とまでは言いませんが、この全日本を自分自身最初で最後の五輪挑戦と思っているかのような、決意と覚悟の表情で本郷さんはそこにいました。

煽りVTRで、退任した長久保元コーチに「五輪に行けました」と報告したいと語り、その言葉につづけて涙をこぼす姿が映っていました。これまで多くの試合で、もうひとつ出し切ることができず、いつしか年齢も最年長クラスとなり、五輪候補としても軽視されるような扱いになっている本郷さんが見せた強い想いでした。本当に短いVTRでしたが、不思議ともらい泣きしました。積み上がった過去のシーズンが思い出されるようで。

そういう人を僕は、応援したくなるのです。強い人がいつもどおり勝つのって、それは普通じゃないですか。上手くいかなかった人にも、粘って頑張っていればいい日は来るんだというのを見たいじゃないですか。「五輪に行けました」って言わせてあげたい。

もともと長い手足がこの日はさらに伸びたように大きな演技。カルミナ・ブラーナと本郷さんの個性がマッチしています。雄大な調べの途中、一瞬訪れる静寂に合わせて跳ぶ冒頭のフリップからのコンボは、氷を蹴りつける音がガツンと響くような大きさ。パカパカと点滅しまくっていたTESカウンターの赤いレビューサインも、このジャンプには黙りこみます。

キャメルスピンでは身体を縮めるのではなく、むしろ円を大きくするように手を伸ばす。笑顔や、曲に合わせて唄うような表情も見せます。ノッています。ダブルアクセルを決めたあとにパッと開いた両手は、まるで歌舞伎の見得でも切るように華やかです。リンクに映える。最後のスピン、曲に引き込まれて拍手と歓声がどんどん高まっていきます。ドーン演技終了、ドーン観客立つのコンボ。この舞台で、本郷さんが、スタンディングオベーションの演技をしてくれた!

↓まだ泣くんじゃない!何もまだ成し遂げていないぞ!


1位まで3点差だぞ!

1位が狙える位置だぞ!

1位になったらその足で長久保家にGOだ!

素晴らしいものを見た…。泣ける…。まだ泣いちゃダメだけどもう泣ける…。会社のトイレでワンセグを握りしめて泣きながら、僕は最終演技者・真凜ちゃんを見守ります。真凜ちゃんの映像を泣きながら見ている僕がトイレに座っている。「あぁ、今この扉が開いたら、ワシはド変態やの…」と思いながらの応援。

カワイイ。とにかくカワイイ。男をダメにするスケーター。悪魔的なかわいさで真凜ちゃんはやってきました。「その衣装、すごくイイね…」「髪飾りもすごくイイ…」「一緒に日本から独立しよう…」とフモ国帰化申請も待ったなしのかわいらしさ。

しかし、真凜ちゃんはフモ国ではなく日本から五輪に出たいというご意向のよう。持ち前の本番力で一発逆転を狙って滑り出します。しばし表舞台から身をひそめている間にしっかりと練習を積んできたようで、スケートがよく滑っています。冒頭の連続ジャンプ、スピンと出来栄えもよく、スピードにも乗っています。氷の上に少し浮いているような軽やかで伸びのある滑り。ひとつ、トリプルループでお手つきがありましたが、シーズン序盤のようにただ壁に阻まれて終わる感じではなさそうです。

あえて苦言を呈するなら、会場の男性からの声援に手を振るのはいかがなものか。平等に全員を扱ってほしい。もしくは僕の声援にだけ応えてほしい。プリプリさんです。フリーの日は僕が練り上げた気をリンクに送り込んで後押ししようと思いますので、それを支えに頑張ってほしいもの。僕は五輪を諦めていないし、真凜ちゃんも諦める気はないはずです。「気」のかわりと言っちゃなんですが、真凜ちゃんが吸って吐いた空気をたっぷり吸おうと思ってますのでヨロシク!

↓ほかの選手は基本1ツイートで処理してるのに、真凜ちゃんだけ2ツイート使うスポナビはいかがなものか!





写真が足りない、もっと流せ!

撮った写真を全部アップするのだ!

ふーーーと息を吐き、まだ折り返しかと思う。すごい緊張、すごい重さでした。4年ぶりの五輪選考会というだけでなく、ワンミスでどう転ぶかわからない熾烈さが、コチラの心臓にも悪い。一応、ショートを終えたところでは坂本さん・宮原さんが五輪圏内のポジションです。しかし、ここからフリーまでの一日をどう過ごしていくかでガラリと展開は変わるでしょう。勝ちを意識すれば硬くなりますし、不利に焦ればやり損ねる。時間が空くことで、難しさもありチャンスもある。だから、笑うのも泣くのもフリーを終えてからです。間違いなく、このフリーは伝説の死闘となる。キョードー東京との戦いで23時間粘った甲斐がありました。「もう一度嬉し泣きで終わりたい」、その気持ちで決戦を待ちます。

頑張れみんな。頑張れ●●●●●!

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1位と2位、1位と2位でお願いします!それなら全部受け止めます!