メルセデスAMG、保有していたMVアグスタの株を全て売却
メルセデスAMGは、共同保有していたイタリアのオートバイ・メーカー、MVアグスタの株式25%を全て売却した。これにより、1945年に創業にした同メーカーの株式はMVアグスタ・ホールディング社が100%保有することとなった。MVアグスタ・ホールディング社自体は、ジョバンニ・カステリオーニ氏と米ドルで投資を行うロシア企業が共同経営をしている。

MVアグスタの所有者はこれまでにもたびたび変わっており、今回はその最新の動きにすぎない。1970年代に一度消滅したMVアグスタは、1997年にカジバが復活させると、2004年には長きにわたりロータスのオーナーだったマレーシアの自動車メーカー、プロトンが買収。しかし間もなく、スイス資本のメーカーが取って代わり、それからすぐにサブブランドのハスクバーナがBMWに売却された。2008年にはハーレーダビッドソンがMVアグスタを買収するも、翌年にはクラウディオ・カステリオーニ氏がCEOを務めていたMVアグスタ・ホールディングに売却している。そして2014年、AMGが株式の25%を取得したと発表されたが、これはドゥカティの株式を所有するアウディに対する(そしてもちろんBMW Motorradに対しても)意識があったことはほぼ間違いないだろう。

以上のことは、オートバイ・メーカーに関する変遷だ。つまり、別法人となるMVアグスタ・レパルト・コルセ・レーシング・チームについては触れていない。

ところで今回の展開は、優れたオートバイを生産するオートバイ・メーカーのMVアグスタにとって、どのような意味を持つことになるのだろう? AMGはおそらく、もはや投資先としてのうまみを感じられないと思ったのだろうが、MVアグスタとしてみれば、これで4気筒エンジン搭載の新しいプラットフォームを含むエキサイティングな新製品の生産に集中できるようになる、と言いたいところだろう。いずれにしても、現時点で良いニュースと言えるのは、今後もイタリア北部でMVアグスタのオートバイの生産が続き、世界中のディーラーからそのバイクを入手できるということだ。

By JAMES RISWICK

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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