SPで華麗な演技を披露する宮原知子

写真拡大

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(21日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 代表2枠を争う女子はショートプログラム(SP)で、今季からシニア参戦の坂本花織(17)=シスメックス=がほぼミスなしの演技を見せ、国際スケート連盟非公認ながら自己ベストを大きく上回る73・59点でトップに立った。4連覇を目指す宮原知子(19)=関大=が73・23点で2位につけた。23日にフリーが行われ、優勝者は五輪切符を手にする。

 小さな体から醸し出される存在感は圧倒的だ。宮原は冒頭の連続3回転ジャンプから流れるような演技を披露。回転不足の判定以外は完璧に演技をまとめて2位発進し、浅田真央さん以来の4連覇を射程圏内に捉えた。「今までで一番緊張したけど、思った以上に落ち着いて滑れた」と表情を緩めた。

 この舞台だけを見て耐えてきた。昨年大会時には既に感じていた左脚付け根の痛み。その後検査で左股関節疲労骨折と判明した。「復帰できないんじゃないか」と悩んだ時期もあったが、3月下旬から約1カ月過ごした国立スポーツ科学センター(JISS)で卓球の石川佳純ら他種目の選手に刺激を受け「落ち込んでいられない」と前向きに。久々にリンクに戻ると周囲からは「明るくなった」と言われたという。

 シーズン当初は出遅れたが、限られた時間の中で「やれることはやってきた」と宮原。「自信のあるフリーなので、よさを出していい形で終わりたい」。夢の五輪はもうすぐそこだ。