蒋介石像の頭部また切断 脅迫のような落書きも/台湾・台北

蒋介石像は権威主義体制の象徴とされ、台湾では今年、主に独立を主張する人々による破壊行為が相次いでいる。蔡英文政権は民主化した新政権が旧政権下の犯罪と向き合う「移行期の正義」を進めており、今月5日には権威主義の象徴の排除などを推進する条例が立法院(国会)で可決された。同条例には権威主義的な統治者の象徴を公共の建築物や場所から除去するよう定めた条文も盛り込まれており、蒋介石元総統にちなみ「中正」や「介寿」などと名付けられた道路や学校は改称が必要になるのでないかとの見方が出ている。
(黄麗芸、梁珮綺/編集:名切千絵)