4人組ロックバンドの[Alexandros]が19日、20日に、Zepp Tokyoでワンマンライブ『[Alexandros] Tour 2017 “NO MEANING” 』の東京公演をおこなった。タイトルの通りリリースなどの冠をつけずに、純粋にライブをおこないたかったという想いから、12月4日のZEPP OSAKA BAYSIDEを皮切りに東名阪6公演をおこなうというもの。「NEW WALL」や11月29日にリリースされたシングル「明日、また」などを披露しオーディエンスを熱狂させた。ツアーセミファイナルとなった19日のもようを以下にレポートする。【取材=村上順一】

今日は僕らが鬱憤を投げつける番です

12月20日(撮影=河本悠貴)

 開場して30分ほど経ったフロアは既にすし詰め状態。ステージ後方には、今回のライブのテーマでもある「LET’S GET FUCKED UP」の文字が存在感を放っていた。会場にSEが鳴り響きメンバーがステージに。大歓声が彼らを迎えた。オープニングはインストナンバー「Burger Queen」で、オーディエンスの高揚感を煽っていく。

 序盤のセクションはイントロでの川上洋平(Vo、Gt)による、ソリッドなギターワークが感情を高ぶらせ、クラウド・サーフィングも起きた「city」、そして、キャッチーなメロディとトリッキーなセクションがコントラストを作りだす「Dracula La」。オーディエンスもそのトリッキーなセクションをクラップし一体感を作り出す。

 「もっといけるだろう東京!」と投げかけ始まった「Waitress, Waitress! 」では、間奏のジャジーなセクションでは磯部寛之(Ba)のウォーキングベースのラインにサポートメンバーのROSE(Key)のピアノのフレーズがクールに絡み合う。静と動を巧みに組み込んだ流れは、ラストサビへの爆発力を高まらせた。そして、軽快なリズムと温かさを感じさせる歌がライブの場面を変えた「Wet Paint」、白井眞輝(Gt)がフライングVにギターをチェンジし、楽曲後半で登場するハードロックなリフがクールな「Cat2」、そして、新譜「明日、また」のカップリングから「I Don’t Believe In You」と怒涛のサウンドで畳み掛けた。

 ここでこの日初めてのMC。「いつもはみなさんの鬱憤(うっぷん)をステージに投げ込んでと言ってますが、今日は僕らが鬱憤を投げつける番です。『LET’S GET FUCKED UP』の通り、おかしくなっちゃいましょう」とオーディエンスを煽り、映画『メリー・ポピンズ』の楽曲から「Supercalifragilisticexpialidocious」を[Alexandros]テイストで届けた。この誰もが知る名曲を、自分たちの楽曲同様の説得力で響かせた。

 雷鳴のSEが響くなか次に届けられたのは「Thunder」。ステージ上に設置されたミラーボールが光を会場に乱反射させ、庄村聡泰(Dr)による体を揺さぶりかけるビート、そして、川上のソウルフルな歌声が会場の隅々まで響き渡る。白井のループさせたギターアルペジオが印象的な「Kids」、サビでの畳み掛けるリリックはライブの加速度を上げ会場のテンションは更に上昇。

意思を貫き通す姿勢

12月20日(撮影=河本悠貴)

 力強い生命力を感じさせた密度の高い歌声を響かせ扇情させた「NEW WALL」は、オーディエンスも美しいシンガロングで、バンドの演奏と歌に華を添える。そして、「ムーンソング」の引力に導かれるように、イントロが奏でられると一際大きな歓声が上がっていたのも印象的だった「Starrrrrrr」へと紡がれた。星が強く瞬くようなライティングは楽曲の世界観を後押し。

 ここで、川上がアコギを手に取り「12/26以降の年末ソング」を少し披露。歌詞を<あと2日でこのツアーも終わるから 全部吐き出そうね♪>と変えオーディエンスを沸かせ、「Adventure」へと流れた。そして、本編を締めくくったのは11月29日にリリースされたシングル「明日、また」。力強い意思が込められたナンバーは、オーディエンスも巻き込み素晴らしいエナジーで満ち溢れた。

 アンコールに応え、再びメンバーがステージに登場。ここでメンバーがこのツアーを振り返る。ベースの磯部は名古屋公演で、東山動植物園にいる“イケメンゴリラ”シャバーニのシャツを知人からもらったことを語り、「いずれシャバーニに会いにいく」と話し、会場の笑いを誘う。

 川上は名古屋でのスピリットが素晴らしかったと熱弁。まさに今回掲げている「LET’S GET FUCKED UP」を体現できたのではないかと話す。しかし、川上はそう遠くない未来に、先人が作り上げてきたロックの文化が抑制されていってしまうのではないかと危惧する。自分が憧れたロックを終わらせたくない、守り抜くと自分達の意思を貫き通す姿勢を見せ、オーディエンスを沸かせた。そして、「ここにみんながいるのは義務ではなく選択なんです。僕らはそれを提示していきたい、死ぬまでやっていきます」と決意を見せた。

 ラストは代表曲のひとつ「Kick&Spin」を披露。オーディエンスも自身を解放させるかのような盛り上がり。ステージもフロアも全てをぶつけ、ボルテージはリミットを超え、ツアーセミファイナルは大団円を迎えた。

12月20日(撮影=河本悠貴)
12月20日(撮影=河本悠貴)
12月20日(撮影=河本悠貴)
12月20日(撮影=河本悠貴)
12月20日(撮影=河本悠貴)
12月20日(撮影=河本悠貴)

 

セットリスト

12月19日 Zepp Tokyo

『[Alexandros] Tour 2017 “NO MEANING” 』

01.Burger Queen
02.can't explain
03.city
04.ワンテンポ遅れたMonster ain't dead
05.Dracula La
06.Nawe, Nawe
07.My Blueberry Morning
08.Waitress, Waitress! 
09.Wet Paint
10.Cat2
11.I Don’t Believe In You
12.Supercalifragilisticexpialidocious
13.Thunder
14.Kiss The Damage
15.Kids
16.Last Minute(仮)
17.NEW WALL
18.ムーンソング
19.Starrrrrrr 
20.Adventure
21.明日、また

ENCORE

EN1.Kaiju
EN2.新曲
EN3.Kick&Spin