複数モニターが並ぶd-sk氏のトレードルーム。主力は米ドル/円だが、他通貨の動きも見て分析。空いた時間に「GT5」ブログの執筆も

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 お笑い界ににゃんこスターが颯爽と現れたように、FX界にもニュースターたちが続々と登場。この難しい乱高下相場も勝ち抜く彼らの常勝テクニックを学べ!

◆現場は高層ビル! 命知らずな元職人が生んだ窓拭きスキャル

「2、3時間寝て、起きてはチャートを見て、また寝るの繰り返し。今日の市場は昨日の続きやし、節目をすんなり抜けたのか、何度も跳ね返されながらやっと抜けたのかは見てへんとわからん。それによってあとの分析も変わる。だから、なるべく動いているチャートを見ておきたいんです」

 FXへストイックに取り組むのは’16年に億超えを果たした専業トレーダーのd-sk氏だ。

「FXを始めたのは’08年。もともとは高層ビルの窓ガラスの清掃をやっとったんです。収入は悪くないし、自分だけでは処理できないくらい仕事もあった。でも、収入の限界も感じていて、何かにシフトチェンジしたいと思っていました。それで始めたのがFX。始めて2日で30万円を溶かしましたし、最初の3年はずっとマイナス。勝ち始めたのは4年目からです」

 そこでヒントをくれたのは、SNSで出会った仲間だった。

「インターネットで知り合った仲間と研究を始めたんです。そこに一人、トレード上手な女性がいて『あんな、相場はタテ軸で動いてんねんで』と教えてくれた。タテ軸=レートであり、サポートやレジスタンスです。チャートの見方が変わったのは、それからですね。それまでのトレードは競馬やパチンコの延長。ギャンブルと同じ感覚でやっていただけでした。それまでは一目均衡表だとか移動平均線だとか表示させてましたけど、すべて外しました。肝心のローソク足が見えへんから。今もチャートは何もテクニカル分析を表示させていない。必要ならば水平線を引くだけですね」

 その効果が表れてきたのはFX開始から4年目。まだ高層ビルで窓拭き職人をしながら夜だけのトレードで利益700万円、その翌年も1000万円を稼いだ。

「FXに集中したいと思いながらも、仕事があったんで周りに迷惑がかからんように辞める準備をして専業になったのが’13年。専業になると利益も2000万円を超えて、億を超えたんは’16年やったですね」

 30万円を入れては溶かしの繰り返しから、果たした億超えだった。d-sk氏のトレードは少し長め、10pips前後を狙っていくスキャルピングだ。

「エントリーは1分足ですが、もっと長い足、日足から見ていって『本日ロング』とその日の方針を決める。そうはいっても、今すぐ買うんやなくて、本日ロングをさらに分解して、どこが重要なサポートでレジスタンスなのか、ロングのゴールはどこなのか、積極的に買っていいのか、押し目できっちり買わなあかんのかと、その日の戦略を組み立てていきます」

 瞬間的な値動きに反応してクリックするのではなく、パズルを組み立てていくようなスキャルピングだ。

「初心者は動いてるチャートを見て判断する人が圧倒的に多い。人の目って動いてるものに目がいくから、しゃーないんですけど、動いてる部分にヒントはまるでない。動いていない左側にしかヒントはないんです。動いてない左側を分析して初めて、『次はこうなるんちゃうかな』っていう予想ができる。その予想がなければ動いてるチャートを見ても意味がない」

 例えば、’17年11月初旬の米ドル/円。d-sk氏はどう分析したのか。

「日足を見ると108円台から上昇してきてロング目線。ただ上には明らかなレジスタンスになっている114円40-50銭ラインがあった。’17年に何度も高値になっていたラインです。ここをいつブレイクするんやろと。そのブレイクが確定したのが11月3日。米雇用統計の発表された日です」