大学を卒業し4月から社会人に(時事通信フォト)

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 日本人初、陸上100メートルで9秒台(9.98秒)を叩き出した桐生祥秀(22)。東洋大卒業後の4月からは日本生命とスポンサー契約を結び、プロ陸上選手として東京五輪を目指す。

 陸上競技でプロになる選手は少なく、実業団に所属入社し、その陸上部を練習拠点とする選手が多い。桐生は陸上部がない日本生命から遠征費用などの援助を受けるだけで、引き続き東洋大でトレーニングする方針だ。

 なぜ桐生は数ある企業の中から日本生命を選んだのか。滋賀県彦根市に住む母・育子さんに訊いてみたところ、

「お世話になっているコーチと考えて決めたようです。私たちは何も。(プロでも実業団でも)本人の意思を尊重するだけです」

 との答え。だが、そう話す表情は妙に嬉しそう。理由はこうだった。

「実は、日本生命さんとは元々ご縁がある。夫(桐生の父)の生命保険は日本生命さんなんです(笑い)」

 息子が日本生命と契約すると、保険料が安くなるような特典はあるのか。日本生命広報部に話を聞くと、「(社員ではなく)スポンサー契約のため、保険料の割引はありません」とのこと。

 目指すは保険料より自己ベストの引き下げだ。

※週刊ポスト2018年1月1・5日号