馮世寛・国防部長(左)

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(台北 21日 中央社)国防部(国防省)は20日、人民解放軍の遠洋訓練情報を今後、特殊な状況でない限り公表しないと発表した。馮世寛・国防部長(国防相)は21日、立法院(国会)外交及び国防委員会開会前に取材に応じ、理由について、「相手の心理戦に踊らされないため」と説明した。

人民解放軍の軍用機や軍艦の遠洋訓練は常態化している。20日にも台湾南方のバシー海峡や宮古海峡の上空を通過し、西太平洋に抜ける長距離飛行訓練を行った。

日本や中国大陸が情報や映像を公開しているにもかかわらず、なぜ国防部は公開をやめるのかという取材陣からの質問に対し、陳中吉報道官は、関連の情報は以後の作戦訓練の参考として使われていると述べた上で、敵機の襲来有無を問わず、国軍は関連の準備を整えていると説明。訓練情報の公表は世論戦の上で最も廉価な「文攻武嚇」(メディアを利用した攻撃と武力での威嚇)だとし、影響を受ければ中国大陸側を有利にすることになると語った。

また、一部の台湾メディアで先日、国軍のパイロットが人民解放軍機に引き返すよう警告しているとみられる音声がアマチュア無線の愛好家に捉えられたと報道された。これに関して陳報道官は、上空には多くの雑音が存在するため、真偽は判別できないと述べた。

(呂欣ケイ/編集:名切千絵)