『最後のジェダイ』4日間で興収16億、動員100万人突破! 前作に続いて100億超えなるか?

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 先週末の動員ランキングは、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が土日2日間で動員73万7500人、興収11億2600万円という圧倒的な強さで1位に。前作『フォースの覚醒』公開初週の週末興行では興収で上回るものの動員で『妖怪ウォッチ』映画版2作目に破れるという波乱が起こったが、2年の時間の経過を経てその差は歴然。ちなみに先週末公開されて2位となった『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』は、土日2日間で動員35万5200人、興収3億9900万円。『最後のジェダイ』と比べて動員で48%、興収で35%という結果に終わった。

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 『スター・ウォーズ』の敵は『スター・ウォーズ』しかいない、ということで、まずは2年前の『フォースの覚醒』と今回の『最後のジェダイ』の初動の比較をしてみよう。2015年12月18日に公開された前作『フォースの覚醒』は土日2日間で動員80万人、興収12億4500万円という成績。こうして見ると、今回の『最後のジェダイ』で微減したようにも見える。しかし、金曜夜に一斉公開された『フォースの覚醒』の初動3日間の成績は動員104万4330人、興収16億1934万円。一方、木曜夜に一部劇場でおこなわれた前夜祭上映を経て金曜から正式に公開された『最後のジェダイ』の初動4日間の成績は動員105万8269人、興収16億1717万円。公開期間の違いはあるものの、初動の成績はほぼ同じである。

 2年前の『フォースの覚醒』は年が明けてからの正月興行で驚異的な伸びを記録して、最終的に116億3000万円の累計興収に到達した(2016年度年間2位)。過去のスター・ウォーズの記録を振り返っていくと、社会現象化による後押しもあって、興行としても最も盛り上がるのは3部作の1作目であることがわかる。

 1978年に日本公開された1作目の『スター・ウォーズ』(エピソードIV)は配給収入43億3000万円(興行収入換算で約80億円。年間1位)、1980年公開の『帝国の逆襲』(エピソードV)は配給収入32億円(興行収入換算で約58億円。年間1位)、1983年公開の『ジェダイの帰還』(エピソードVI)は配給収入37億2000万円(興行収入換算で約68億円。年間3位)。1作目が突出していて、2作目が一番苦戦している。ジョージ・ルーカスによる新3部作では、1999年公開の『ファントム・メナス』(エピソードI)は配給収入78億円(興行収入換算で約127億円。年間2位)、2002年公開の『クローンの攻撃』(エピソードII)は興行収入93億5000万円(年間3位)、2005年公開の『シスの復讐』(エピソードIII)が興行収入91億7000万円(年間2位)。やはり新3部作でも1作目は突出していて、2作目、3作目では徐々に数字を落としている。いずれにせよ、40年に及ぶシリーズの歴史において、これまでの7作品すべてが日本でも年間の興収ランキングで3位以内に入っているスター・ウォーズは、あらゆるフランチャイズ作品の中でも別格である。

 こうした過去のデータをふまえると、今回の『最後のジェダイ』の現実的な目標は興収100億円。及第点となるのは、そこからちょっと落ちて興収80〜90億円あたりのラインだろう。このまま年内は独走状態が続くのは間違いないだろうが、本当の勝負となるのは年が明けてからとなる。一つだけ気がかりなのは、ファンの間で作品評価が真っ二つに割れていること。これは数字には表れないファンの一人としての実感だが、スター・ウォーズ・シリーズの興行において、リピーターの需要は重要な要素の一つ。これまでのシリーズの熱狂的なファンであればあるほど、「新章突入」感の強い今作の仕上がりに戸惑いを覚えているとも聞くが、果たしてそれがどのように最終興収に反映されるのだろうか?(宇野維正)