17日、韓国・ニュース1が「犬の食用は韓国の伝統文化なのか?」と題する記事を報じた。韓国初の開催となる冬季五輪・平昌五輪を目前に控え、海外のみならず韓国国内でも犬食文化に関し議論が活発になっているようだ。写真は犬肉料理。

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2017年12月17日、韓国・ニュース1が「犬の食用は韓国の伝統文化なのか?」と題する記事を報じた。夏場などに滋養食として犬肉を食べる習慣がある韓国だが、特に欧米などではこの文化を問題視する見方が根強く、韓国初の開催となる冬季五輪・平昌(ピョンチャン)五輪を目前に控え、海外のみならず韓国国内でも犬食文化に関し議論が活発になっているようだ。

記事によると、近年、韓国では「他に食べるものが多い時代に、あえて犬を食べる必要があるのか」と犬食反対の世論が形成されつつあり、犬肉を使った鍋料理「補身湯(ポシンタン)」を看板に掲げる店は急速に減っているという。一方、これに対するのが「牛や豚、鶏は良くてなぜ犬が駄目なのか」との反論だ。

「犬食は韓国の伝統文化なのか」との問いに対し、記事は次のような歴史解説をもって答えている。

韓国での犬食は、朝鮮時代の医師・許浚(ホ・ジュン)が著した医学書「東医宝鑑」(1613年刊行)に犬肉の効能が記されたのがきっかけで広まった。しかし同書は犬肉の副作用にも触れており、中国・明代の薬学書「本草綱目」には「妊婦が犬肉を食べると子が産まれるが声が出せない」「熱病の者が犬を食べると死ぬ」「9月に犬肉を食べると精神が傷つく」などと記載されている。

では犬肉は健康に良いのか、という問題だが、犬肉は牛や豚、鶏に比べたんぱく質含量が最も少ないという。故に、医師が術後の患者に栄養食として犬肉を勧めたり、栄養学者などが犬肉は精力増強に効くと説明したりするのは、何ら科学的根拠がないと記事は指摘する。また犬肉生産において利益を最大化するため、食用犬の餌には生ごみや食肉処理された犬の死骸の一部が使われているほか、その飼育環境は非衛生的で、病気予防のため餌には多量の抗生剤が混ぜられることもあるそう。

記事はこうした情報を提供した上で、「食べるか食べないかの選択は個人個人がすること」とし、「理性的な判断をもって皆が進歩できる選択をすべきではないか」とまとめている。

この記事に韓国のネットユーザーが多数のコメントを寄せているが、「犬を食べるかどうかは個人の自由」「食べる人は食べ、食べない人は食べない。お互い干渉しないように」といった意見が目立ち、強硬に賛否の論を交える人は少ないようだ。中には「こうなったら肉食自体をやめちゃおうか」と大胆な意見もあるが、記事が指摘した通り、この問題が韓国人にとって「いまだ解けない宿題」であることをうかがわせる反応が多くみられた。(編集/吉金)