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●業務車両が多いための渋滞

「関越道の高坂サービスエリアを先頭に、約40kmの渋滞が発生しています」「中央道の小仏トンネル付近で約25kmの渋滞発生中」「東名高速、海老名サービスエリア付近で約30km、渋滞しております」。

ヘリコプターで空撮された高速道路には、延々とクルマの赤いテールランプが連なり、上記のようなアナウンスとともに報道される。もうこれは、年末年始の風物詩ともいえる光景だ。地元に帰省する人、地方でレジャーを楽しむ人のクルマで、各高速道路はごった返す。ただ、こうした報道があまりされない高速道路がある。東京のど真ん中を走る、首都高速道路(以下、首都高)だ。

○ほかの高速とは渋滞の性格が異なる

首都高といえば、放射線状に日本全国に延びる各高速道路の巨大なハブだ。東名高速からきたクルマが東北自動車道に乗り入れたり、中央道から京葉道路に向かったりする際に大きな役割を果たす。

こうしたハブの役割や交通量の多い東京という地勢を考えれば、大渋滞が発生し、それを報道機関が取材しそうなものだ。ところが、「首都高渋滞中」といった内容のニュースは、とんと聞かない。

「渋滞しないのかな……」と思ってしまうが、そんなことはない。実は渋滞している。だが、放射線状に延びる各高速道路の渋滞とは性格が異なり、発生時期もズレている。

首都高速道路の鈴木祐太郎氏(左)と川野祥弘氏

首都高速道路 計画・環境部 快適走行推進課の鈴木祐太郎氏によれば、「首都高の交通量がもっとも多くなるのは12月です。ただ、連休に入ると落ち着きます」と話す。同じく快適走行推進課の川野祥弘氏は、「この傾向はゴールデンウィークもお盆休みも同じです。連休に入ってしまえば交通量は落ち着きます」と付け加えた。

●渋滞のピークは連休前

これはどういうことなのだろうか。両名の説明によると、「首都高は業務車両に利用されることが多いからです」ということだそうだ。つまりだ。大型連休の前に、自分が抱えている業務をこなし、なるべく後顧の憂いを断って連休を迎えたい。そんなドライバーが増えるのではないかと、首都高では予測している。ただ、これはあくまで予測で、明確な調査データがあるものではないらしい。

首都高の霞ヶ関付近。取材当日はまだ渋滞していなかった

だが、12月28日頃に帰省やレジャーに向かうクルマであふれ、1月2、3日ごろにUターンラッシュでごったがえす、ほかの高速道路とは明らかに動きが違う。川野氏は、「連休中は業務車両が動かなくなるため、首都高の交通量は少なくなると思われます」と話す。

○夢の国付近の渋滞に注意

では、具体的にはいつごろ混雑するのだろうか。「まず12月15日に最初のピークを迎えます。そして19〜27日ぐらいに大きなピークとなります」(鈴木氏)。つまり、この原稿が掲載される頃が、首都高がもっとも混む時期ということになる。

なお、ガラガラになるのかというとそうではなく、葛西出口、川崎浮島JCTは要注意だそうだ。前者はもちろん“夢の国”を目指すクルマ、後者はアクアライン経由で木更津方面のショッピングセンターに向かうクルマによる渋滞が予想される。

ただ、今年は1月4日、5日に休暇が取れれば、大型連休となり、Uターンラッシュも分散される可能性が高い。とはいえ、物流などの業務車両は動いているだろう。混雑しない日時を選んで、首都高を利用するべきなのは、例年と同じだ。