出社するたびに「死ね」と罵倒され続けた筆者の実録連載スタート

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 はじめまして、Tatsuと申します。サラリーマンの傍ら、心理カウンセラー、人間関係コンサルタントとして活動しています。

 私は現職の前は、某大手企業の営業職をしていました。しかし、正直いうと私は全然仕事ができないダメ社員で、上司から毎日のように罵倒されていました。

 ちなみに、当時の上司は絵に描いたようなパワハラ上司。部下を妊娠させるは、暴力沙汰を起こすは、めちゃくちゃでしたが、大手企業の会長の愛人の息子だからという“理由”で許されているような人物でした。

 私は彼のターゲットにされ、毎日顔を見れば、挨拶代わりに「顔がムカつく」、「死ね」と言われていました。また、売り上げが悪いと「俺の顔に泥を塗りやがって、貴様は邪魔なんだよ」と、トイレに連行され首を締められたこともありました。

 これ、すべて実話です(笑)。

 もちろんこんな毎日の中、抑うつ状態にもなりました。私がそんな状況から抜け出すために選んだ手段が、メンタリズムでした。

 それからというものの、私は「どうすれば社内で尊重されるようになるのか?」、「どうすれば、頭のおかしい上司を黙らせることができるのか?」、「どうすればお客様に買ってもらえるようになるのか?」に焦点をしぼり、心理学的な技法を手探りで実践していきました。

 すると、どうでしょう。瞬く間に営業成績が上がっただけではなく、8年連続で営業成績全国トップをキープするまでの存在になることができたのです。何をしてもダメで、大学卒業時にはうつ病さえ患っていたこの私がです。

 当連載では、落ちこぼれだった私が上司のパワハラを蹴散らし、トップセールスに上りつめたノウハウを、みなさんにお伝えしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

◆最初のアポのクライアントで、27歳営業マンが陥った致命的ミスの正体

 それでは、さっそく見ていきましょう。

 今回のテーマは、メンタリズムを駆使ししたテクニックの定番「ミラーリング」です。

 仕事の商談で最初にクライアントに会うときって緊張しますよね。

 事実、私の経験則的に最初の30分程度の会話でクライアントのこちらの印象は決まってしまうもの。特に営業マンは、この最初の30分のために仕事をしている言っても過言ではないでしょう。

 しかし、商談のためにさまざまな作戦を立てたにもかかわらず、その作戦が失敗に終わってしまったある男性の事例を紹介します。

◆「営業マンが使える心理テクニック」を使って大失敗に終わった28歳営業マンの例

 建築資材メーカー扶桑工業(仮名)の営業マン田代康介(28歳)。

 入社5年目で研修の1年を経て営業部に配属。就業後はビジネス書を読み漁る努力家です。特に田代さんが好むのが心理学や英語などの書籍。

『営業マンに使える心理テクニック』などのタイトルの本を書店で見かければ、迷わず即買い。そんな彼が最近特にハマっていたのがメンタリズムでした。

 今日13時からのアポは茅場町にある建設会社スパーク建設。資本金40億円、関東エリアを中心に展開する同社は、オフィスビルを中心に大型案件も少なくなく、自社の資材供給の契約をもらえば、かなりの大きな取引なります。

 研修後、営業部に配属されて5年。そろそろ大きな受注がほしいところです。

 電話の営業から、アポに至った今回の案件、話を聞くのは先方の営業部長山田氏。

 名刺交換から始まり、パンフレットを開きながら簡単に自社サービスの紹介をします。

「で、弊社の商品なのですが、中小のビルの場合、納品が最短で3ヶ月程度で済ませることができます」

「なるほど。でこのページについてなんだけど……」