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2017年も多くの愛すべきデジタル製品が登場しました。マイナビニュースでは、デジタル業界に造詣の深いライター諸氏による年末特別連載「2017年ベスト買い物」を12月末まで随時掲載していきます。今年、実際に購入した製品のなかで最も「買ってよかった! 」と思ったものを紹介する本企画。第5回は、オーディオ・ビジュアルのエキスパート、山本敦さん。2017年ベスト買い物は、高音質スマホ「GRANBEAT DP-CMX1」(オンキヨー製)です。

2015年にAndroid OSとWi-Fi機能を搭載したハイレゾプレーヤー「DP-X1」が発売されたとき、「これにSIMが載って、音楽配信サービスにも常時接続できたらなぁ」という声があったようで、それを受けたオンキヨーがえいや! とスマホを作ってしまいました。

今国内で発売されているAndroidスマホのハイエンド機は、多くがハイレゾに対応しています。ですが、アルミを削り出してつくった贅沢なボディに、専用のDACチップとアンプを乗せて、ノイズの発生源になるCPUや通信モジュールからオーディオ回路を完全に隔離して……なんていう「真のハイレゾスマホ」は、GRANBEATのほかにありません。

○「ソッチ方面の人」って気付かれたくて

オーディオライターとしてこの世に生を受けた(?)からには、ポケットから取りだした瞬間、周囲に「お、もしかしてソッチ方面の人?」と、陳腐な自己紹介なしに認識していただけるような「水戸黄門の紋所」的スマホを携えてみたいと思っていた頃。遂に出会った私の王様です。その紋所効果は絶大。スマホと気付かれないことも多々ありますが。

一目惚れだったので買う前にちゃんと試聴したかもはや記憶にありませんが、もともとオンキヨーの「DP-X1」系の音が好きだったので不安や迷いはなかったです。様々なジャンルの音楽を、プレーヤーが勝手な解釈を加えず素直に鳴らしてくれるので、購入後も大満足。ヘビーに使っています。

○ワイヤレスもストリーミングも高音質

オーディオ製品の発表会などでは、スマホとハイレゾプレーヤーの役割を1台で担ってくれるGRANBEATの高い機動力が冴え渡ります。今年のポータブルオーディオ界隈で一番の流行語になった「バランス出力」にも対応しているスマホなんて、今のところコイツしかありません。

ハイレゾ相当の高音質をBluetooth再生で実現するオーディオコーデック「aptX HD」にもバッチリ対応。Androidアプリを自由に追加できるので、Spotifyなどのストリーミング再生も高音質……と、音楽再生の"全方位"をサポートしています。実はSIMスロットを2基搭載しており、DSDS (デュアルSIM デュアルスタンバイ)もサポートするので、海外出張で現地のSIMを使うときにも活躍してくれます。

○スマホとしての機能はやや特殊

今年の夏ぐらいに、怪しい電話番号から定期的に無言電話がかかってくるホラーな出来事がありました。しかし、iPhoneなどには普通に搭載されている「着信拒否」機能が、いくら探してもGRANBEATで見つからず。有識者の助言に従い、外部アプリで事なきを得たのですが、電話として必要な機能がもう少しそろっていてほしいと思うことはあります。

あとGRANBEATはオーディオプレーヤーとしてソフトウェアの作り込みががっちりと固まっているので、この先Android OSが6.0からアップデートされることは基本ないと思います。まあ、だからといって特に不便に感じることもないのですが。

○欲しいものがありすぎてどうしよう

振り返れば筆者にとって2017年はGRANBEATな1年でしたが、秋頃からまた面白いハイレゾプレーヤーが続々と出てきて目移りもしています。例えばAstell&Kernの「AK70 MKII」はスマホとの2台持ちにもベストなサイズ感だし、GRANBEATに続くMQA対応のハイレゾスマホ「LG V30+」も国内発売が決まりました。iPhoneにつないで簡単にハイレゾが楽しめるウルトラゾーンのDAC内蔵ポータブルアンプ「NAOS」も魅力的だと思います。こうして筆者はまた、新たな物欲に呑まれながら2018年を迎えるのでしょう。