えっ、まつげにダニがいる? 真相を専門医に聞いてみた

写真拡大 (全3枚)

あなたは、「まつげダニ」を知っていますか? 文字通り、まつげ周辺に寄生し、目にさまざまなダメージを与える可能性があるダニのこと。その怖すぎるまつげダニの真相について、東京・新橋のあまきクリニック院長で皮膚科医の味木幸先生にお話を伺いました。


■まつエクやコンタクト、メイクの洗い残しが原因に!?





──まつげダニなんて、日々アイメイクする女性にとっては特に衝撃的ですね。一体どんなダニなんですか?

「もともと人間の顔には『顔ダニ』が寄生しています。誰にいてもおかしくなく、大人では5人に1人は寄生されていると言われています。まつげダニはこれらと同じもので、人間の毛根に寄生して生きている毛包虫です。まつげに寄生した場合に『まつげダニ』と呼びます。ダニにとって条件が良い環境があると、多量に繁殖し、悪影響を与えます」

──まつげダニに寄生されると、どんな症状がありますか?

「主に、まつげの根元がチリチリと痒くなります。ひどくなっていくと、まつげの根元にフケ状の固形物や、粘着性のある分泌物が付くようになります。これは人が炎症に伴って出す分泌物や、まつげダニの糞や卵などです。まつげが抜けやすく、生えにくくなるので、まつげの生える向きがそろわなくなる睫毛乱生(しょうもうらんせい)という症状が起こることも。放っておくと、いずれまつげハゲとなります。また、アレルギー性結膜炎、ドライアイにもなる恐れもあります」

──どのような行為をすると、まつげダニに寄生されるリスクが高くなりますか?

「まつげエクステンションの長期使用、コンタクトレンズの長期乱用、目の周りに化粧を残した状態で長時間放置するなどの行為で生じやすくなります。普段からニキビや吹き出物ができやすい人、食生活が乱れがちな人、疲労がたまりやすく睡眠不足の人などもまつげダニにとっては繁殖しやすい好条件になります」

──そもそもダニは一体どこから来るのでしょうか?

「ダニは感染している人との接触することでうつります。それ以外では枕や顔を拭いたタオルの共有で感染したりすることもあるでしょう。枕やタオルについたダニはすぐには死なないのです。また、まつげダニ、顔ダニを持っている人とほおずりするなど、皮膚の組織が付着するような濃厚な接触で、うつることがあります」


■気になったら皮膚科へ!





──寄生されているかどうかは自分でわかりますか? 

「ダニの大きさは0.2から0.4mm程度。肉眼で見ることはできないので、自分ではわからないと思います。皮膚科で、まつげを抜いて顕微鏡で見るとわかります。目の周囲の症状なので眼科に行ってしまう人もいますが、眼科では顕微鏡がないところがほとんどです。もし、まつげダニが疑われたら、皮膚科を受診しましょう」

──まつげダニがいた場合の対処方法は?

「とにかく、洗浄です。洗顔料は特殊なものではなく、いつも使っているものでOK。まつげの根元を横10回、縦10回、目の周りをぐるぐる回すのを10回ワンセットとして、指でマッサージするように、朝晩しっかり洗ってください。化粧をしている人は、クレンジングの時も行ってください。顔にニキビがある人は、皮膚科で一緒にニキビ治療をすることをおすすめします」

──予防するにはどうしたら良いですか?

「日々の洗浄を徹底して、ダニにとって好条件な環境を保たないことです。まつエクやコンタクトなどの使用も用法を守り、ケアを怠らないようにしてください。また、枕にはタオルを敷き、毎日取り換えるなど、顔に当たるものを清潔に保つのも重要です」

──メイクやコンタクトを使用していてもケアしていればまつげダニの繁殖を防げるのですね。安心しました。

「そうです。たとえ濃い化粧をしても、きちんと化粧落としをして、清潔にして寝れば、まつげダニは怖くありません。日ごろの規則正しい生活が予防になります。着飾るよりは、清潔にすることが、何より目の美しさと輝きを保ちますよ」

誰にいてもおかしくないまつげダニ。疲れたから今日はメイクしたまま寝ちゃおうかな……なんてことのないようにしましょうね!

(田中いつき+ノオト)


<取材協力>あまきクリニック