2017年テニス「ネクストジェネレーション」の台頭

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21歳以下の選手で行われるツアー最終戦「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」が今年初めて行われ、若手の最強を決める激戦が繰り広げられた。

他方で、2017年は通常のツアーを見回しても、「NextGen(ネクストジェネレーション)」でタイトルを手にする選手が現れ始めている。そこで今年、初タイトルを取得した選手のうち、注目の若手について振り返る。

■モロッコのマラケシュで行われた「ハッサン2世グランプリ」を制したボルナ・チョリッチ(クロアチア)

一人目はクロアチア出身のチョリッチだ。年齢は21歳の1996年生まれながら、48位と現在は50位以内に入ってきたところ。自身の最高順位では、33位と上位入りを窺う位置だ。

同選手は4月10日から16日にかけて行われた、「ハッサン2世グランプリ」でついに、ツアートーナメントでの優勝を果たして、初めてタイトルホルダーの座を手にいれた。

同大会では、後に「全米オープン」でベスト8入りを果たすディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)に1回戦で、6-3、6-2でチョリッチは勝利。続けて、レダ・エル アムラニ(モロッコ)、当時24位のアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)、イリ・ベセリ(チェコ)の準決勝まで勝利。決勝戦では、フィリップ・コールシュライバー(ドイツ)を倒して、見事に優勝を決めた。

ATPによれば、チョリッチは「これが自分の最大のカムバックだろうね。今まで5度もマッチポイントをしのいだことはないよ」と話した上で、「特にこんなに重要なマッチで全てのビッグポイントをうまくしのいだ。素晴らしい気分だ。万全の体調ではなかった時、私は何を期待して良いのかわからなかったが、3、4カ月熱心に努力を続けて、今それが報われている」とコメントしているという。

今年のタイトル獲得を来年以降の飛躍につなげられるかも一つのみどころになりそうだ。

■「クロアチア・オープン・ウマグ」で優勝したアンドレイ・ルブレフ(ロシア)

ルブレフも、2017年に初タイトルを獲得した「NextGen」の一人だ。年齢は20歳ながら、ランキングは39位という位置につけている。今年の「全米オープン」では、ベスト8にまで進出しており、実力面でもメキメキと頭角を表してきている。

そのルブレフが獲得したのは「クロアチア・オープン・ウマグ」のタイトルで、もともとはなかったチャンスを生かして大きな実績を生み出した格好だ。

というのも、ルブレフは同大会では、予選でいったんは負けたものの、ラッキールーザーとして本戦にも出場。一気に決勝戦まで駆け上がると、パオロ・ロレンツィ(イタリア)に対して、6-4、6-2で勝利し、初のトーナメント優勝を決めた。

ATPはサイト上で、初のタイトル獲得についてのルブレフの「もちろん素晴らしいことだ。言葉では言い表せないよ。タフな一週間を過ごして、いろいろな感情を乗り切って来た後には特にね。でも今ここにいて、それは素晴らしいことだ」というコメントを紹介している。

チョリッチもルブレフも21歳以下ながら、トーナメントで優勝するという画期的な記録を2017年に叩き出したことになり、2018年シーズンに向けたジャンプ台になっていくことを期待したい。

「NextGen」ではほかにも、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が2017年には5つものタイトルを取得し、12月18日付けのランキングで4位に入るなど、スター選手への道をひた走っている。今後、台頭してきているチョリッチやルブレフとどんな試合を見せてくれるかも注目したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」でガッツポーズをとるチョリッチ
(Photo by Emilio Andreoli/Getty Images)