間違いを指摘することなく、人を上手に育てる方法がある

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『アルフレッド・アドラー 一瞬で自分が変わる100の言葉』がダイヤモンド社から発売されたことを記念して、20万部突破の第一弾『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』を特別公開します。アドラーの厳しくもあたたかい言葉に、あなたも勇気づけられてください。

「こんなやり方はどうかな?」と提案する。
それこそが、相手を育てる有効な方法である。

 勇気くじきをしないためにも相手の間違いを指摘したくない。かといって、知らん顔をして間違いを放置するわけにもいかない。どうすればいいんだ……と悩んでいる人も多いことでしょう。そんなときは、勇気づけながら助言を与える方法が有効でしょう。
 多くの場合、助言は問題指摘から始まります。「そのやり方ではダメだよ」そう伝えてから次に助言をするのです。「こうやればいいんだよ」。しかし、最初の一言は問題指摘であり勇気くじきになってしまう。であるならば、問題指摘をやめればいい。「こんなやり方はどうだろう?」といきなり助言をすればいいのです。
 ソリューション・フォーカスという技法があります。それは、まさに、ソリューション(問題解決)にフォーカス(焦点)を絞ること。問題指摘や原因分析をせずに、いきなり建設的な問題解決だけを話し合うのです。 たとえば、商品発送の間違いでお客様からクレームをいただいたとき。通常であれば「出荷指示の間違いが原因だ」「山田さんがミスをしたからだ」と、問題指摘や原因究明からスタートするのが常でしょう。しかし、それでは勇気くじきになってしまいます。そこで、問題指摘や原因究明のプロセスを省略するのです。「さあ、どうしたらミスがなくなるかな?」そう問いかけるのです。そして、自ら「こんなやり方はどうだろう?」と提案する。そうすれば吊し上げが勇気づけに変わるのです。

※本連載は日曜日以外の毎日更新します。