「平成バブル期」の新卒大学生の会社訪問風景。日経新聞を読んでいた(写真:Fujifotos/アフロ)

日本株は総じて堅調だが、米国では減税法案成立などを大きな材料にNYダウなど主要指数は軒並み過去最高値。この間、カリスマ投資家の内田衛氏は株式新規公開(IPO)のSGホールディングス株の抽選に外れ、がっかり。だが不人気だった別のIPOに申し込んだところ、意外な利益が転がり込んできたのだった。カリスマ投資家は今後の相場をどう見ているのだろうか。いつものように、「株日記」でチェックしてみよう。

【12月4日 月曜日】9月の公募(PO)で購入した日本郵政(6178)の9月分の配当金が入金された。1株25円であるが、公募価格1322円で、本日終値は2円安の1278円。計算すると、配当を考慮してもまだ19円マイナスしている。まあ損益分岐点は配当分下がったけど、早く公募価格まで戻ってほしい。日経平均株価は、111円安の2万2707円と反落。

佐川のSGホールディングス落選、カチタスは当選


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【12月5日 火曜日】NYダウは、58ドル高の2万4290ドルと最高値更新。新規公開で申し込んでいた佐川急便のSGホールディングス(9143)は、大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券に各1000株申し込んでいたが、両方とも落選。今年最大のIPO案件だったのに。しかし、中古住宅再生事業のカチタス(8919)は、主幹事の大和証券で1000株申し込んで1000株当選した。売り出し価格は、1640円。ニトリホールディングスと業務提携しており、東証1部への直接上場だそうだ。日経平均は、84円安の2万2622円と続落。東芝(6502)が増資完了。資本金は2000億円から約5000億円、発行済株式数は、約1.5倍の65億2000万株となり、これで、債務超過で上場廃止懸念はなくなったようだ。

【12月6日 水曜日】日経225先物は、70円安の2万2540円、NYダウは、109ドル安の2万4180ドル。日経平均は、445円安の2万2177円と3日続落で今年最大の下げ幅。そんな中で、優待保有銘柄でコーヒー主力の老舗輸入商社の石光商事(2750)が、28円高の646円の年初来高値を更新し、終値は10円高の628円と逆行高。

【12月7日 木曜日】日経225先物は、80円高の2万2280円、NYダウは、39ドル安の2万4140ドル。1ビットコインが、一時182万3865円の高値を付け、青天井状態。報道で「ビットコインの時価総額がトヨタ自動車や米シティグループを抜く」とあったが、私の見方としては、バブル化しているサインのひとつと見ている。シャープ(6753)が東証1部復帰。東芝も復帰できるか? 日経平均は、320円高の2万2498円と4日ぶり大幅反発。

【12月8日 金曜日】日経225先物は、130円高の2万2620円、NYダウは、70ドル高の2万4211ドル。ビットコインの上昇が止まらない。一時、233万1634円の高値を付けた。いくらなんでも上昇は急ピッチなので、短期的な天井ではないかと思った。10月の経常収支、2兆1764億円の黒字で40カ月連続黒字と報道。優待目的保有銘柄のビックカメラ(3048)が、63円高の1578円、また外食コロワイド子会社のアトム(7412)も11円高の908円と2銘柄そろって年初来高値を更新した。日経平均は、313円高の2万2811円と大幅続伸。

【12月9日 土曜日】日経225先物は、30円高の2万2820円、NYダウは、117ドル高の2万4329ドル。1ドル113.47円。

【12月11日 月曜日】仮想通貨のビットコインの先物取引が、シカゴで上場。日経朝刊で、「ゆうパック」年末危機、ヤマト値上げで殺到、日本郵政株は、7円高の1285円。『日経トレンディ』によると、日本のコーヒー消費量は、4年連続で最高記録を更新しているそうだ。優待保有銘柄の石光商事の株価にも追い風か。日経平均は、127円高の2万2938円で3日続伸。

おおっ、カチタス急騰!売却して18万円超の利益確定!

【12月12日 火曜日】日経225先物は、30円安の2万2860円、NYダウは、56ドル高の2万4386ドル。カチタスが東証1部に新規上場、初値は、公開価格を25円上回る1665円で寄り付いた。カチタスは、かつて名証セントレックスに上場していた「やすらぎ」で2013年7月に商号変更した会社だ。そして面白いのが、当時上場していた銘柄コード8919と同じなのだ。過去の再上場銘柄は、人気がなく初値が公開価格割れも珍しくないが、25円高で寄り付いたのは、妥当なところだろうか。

9時19分、公開価格割れの1638円の安値を付け、やっぱり再上場銘柄は人気がないなあ、また、人気がないから、1000株申し込んで1000株当たったのかなと思っていたら、前場引けにかけて急騰したので、11時23分、公開価格を200円上回る1840円で1000株売却し、18万4704円の利益確定となった。

14時02分、1950円の高値を付け、大引けでは1860円で引けた。出来高は2189万9800株と東証1部売買高ランキング第7位。カチタスは、東証1部銘柄なので、来月1月末の大引けにTOPIXに組み入れる買いも入るし、3月末には配当ももらえるので、ここまでは保有しようと思っていたが、予想外の急騰で売ることにした。日経平均は、72円安の2万2866円。

日経朝刊1面「ビットコイン取引シェア、日本4割、個人の投機大半」と報道。2016年には9割が中国で取引されていたが、取引所閉鎖で11月にはほぼゼロになった。中国で9割も取引されていた背景は、中国の通貨元を外貨に換えるのに規制があったため、その抜け道としてビットコインが使われていたようだ。そして、日本では、4月に「改正資金決済法施行」をきっかけに取引が急増し、アメリカの36%を抜いて10月の日本のシェア42%とトップとなった。ビットコイン信者は日本に多くいることがわかった。「ビットコイン投機バブル、根拠なき熱狂」といったところだろうか?

仮想通貨ビットコインは、預金や株式と違って保有していても利息は付かないし、配当や株主優待もなく、貴金属の金と似ている。国の方針や法律による部分が多いのが実情だ。現状ではグローバルでみると、日本では人気のあるビットコインということがいえるだろう。大手取引所ビットフライヤーでは、取引者のうち、30歳代以下が6割を占めているそうだ。

SGの初値が好調で悔しい!でも日本郵政が戻ってきた

【12月13日 水曜日】日経225先物は、60円高の2万2900円。NYダウは、158ドル高の2万4544ドル。佐川急便のSGホールディングスが、買い気配スタート、9時33分、1900円の初値を付けた。公開価格は、1620円。初値に基づく時価総額は、6084億円で今年最大時価総額の上場となった。2つの証券会社に1000株ずつ申し込んでいたのに、100株すら当たらなかったのが悔しい。日経平均は、108円安の2万2758円と続落。

【12月14日 木曜日】日経225先物は、40円安の2万2660円、NYダウは80ドル高の2万4585ドルと5日続伸で過去最高値更新。4時05分、日経速報メールで、米、6カ月ぶり利上げ0.25%、FOMC(米国連邦公開市場委員会)で決定と報道。しかし、円相場はインフレ鈍化を受け、円高に進む。昨日上げていたメガバンクセクターは下げ、日本郵政は19円高の1310円と買われた。

理由は、UBS証券が、日本郵政の投資判断をニュートラルからバイへ、目標株価を1430円から1750円へ引き上げたから。理由は、株価は異常なほど割安と指摘、時価総額から保有する上場2社株の時価を除くと約1兆円のマイナスとなっており、郵便・物流事業もかんぽ生命も、急速に収益が回復しつつあるからだそうだ。私の保有株2万1100株も今日の上昇で、ようやく含み益となったところなので今後に期待したい。日経平均は、63円安の2万2694円と3日続落。

【12月15日 金曜日】日経225先物は、100円安の2万2530円、NYダウは76ドル安の2万4508ドルと6日ぶり反落。12月短観、景況感5期連続改善、大企業製造業DIプラス25と報道。カチタスが、189円高の2108円と大幅高、一時2197円の高値を付けた。早く売り過ぎたかな。日経平均は、141円安の2万2553円と4日続落。

「NYダウ、バブルへGO!!」

【12月16日 土曜日】日経225先物は、160円高の2万2680円、NYダウは、143ドル高の2万4651ドル。1ドル112.61円、1ユーロ132.34円。NYダウは、最高値を更新中だが、日本株式市場は、12月に入り、3日続落、3日続伸、4日続落と一進一退であるが、年末は掉尾(とうび)の一振(いっしん)となるか。

米法人税率は、2018年から35%から21%に引き下げることになった。これだけ景気がいいのに大型減税(火に油を注ぐ行為?)をしたら、「2018年の米国経済やNYダウは、いよいよ巨大バブル化必至」ではないだろうか。「NYダウ、バブルへGO!!」と言いたい。

私が心配することではないが、そもそも財源は大丈夫なのだろうか? 今から10年前(2007年2月10日公開)の邦画で、『バブルへGO!!タイムマシンはドラム式』という作品がある。当時、劇場で見たが、最近、DVDを借りてきて、また見てみた。映画の最初の部分で、「バブルは崩壊して初めてバブルとわかる」との、アラン・グリーンスパン元FRB議長の有名な一説が出てくるのが感慨深い。なかなかよくできている作品で、平成バブルを知らないアラフォー以下の方々は、投資の観点から見ても当時のバブルがどこまでだったかを知らな過ぎるのも、もったいない話かもしれない。オススメな作品なので、正月休みなどに是非、見ていただきたい。