17日、韓国・ハンギョレによると、同紙が科学文化関連史料を調査する中で「大韓宇宙航行協会」という組織が1959年に発足していたことが明らかになった。資料写真。

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2017年12月17日、韓国・ハンギョレによると、同紙が科学文化関連史料を調査する中で「大韓宇宙航行協会」という組織が1959年に発足していたことが明らかになった。

大韓宇宙航行協会は、アマチュアの同好会ではなく、学界と国防部(空軍)など関連組織の人物があまねく布陣した韓国初の宇宙開発の専門家集団だった。また、会誌にはロケット発射体の軌跡計算やエンジン推進剤など、数式や専門用語が多く含まれた論文が複数掲載されており、各界各層の著名人が協会発足を祝うメッセージを寄せていた。会誌だけを見ると、韓国は遠からず独自の宇宙船を開発する雰囲気を持っていた。

そのような状況にもかかわらず、宇宙開発が推進されなかったのはロケット発射体がミサイルに転用できる強力な武器システムでもあったためだ。米国は当時、日韓のロケット開発に積極的に介入して関連技術の移転を制御し、開発を抑制する政策を行った。

日本は1955年に東京大学の糸川英夫教授が鉛筆ほどの大きさの「ペンシルロケット」を作り、発射実験に成功した。これが日本のロケット開発の始まりだった。一方、韓国は59年に当時の国防部科学研究所がロケットの発射実験に成功したという記録がある。さらに仁荷(イナ)大学でも独自製作したロケットが打ち上げられたが、米国の圧力によってロケット開発が事実上中断されていた。

紆余(うよ)曲折を経た韓国の宇宙工学研究は、今月初めに韓国航空宇宙研究院で独自開発した推力75トン級ロケットエンジンの燃焼実験が成功裏に終わり、同エンジンを使ったロケットの発射実験が来年実施される計画だという。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「韓国の主権はどこに行ったんだ」「米国がいてくれてありがたいこともいっぱいあるけど、ロケット技術は米国のせいで遅れをとった」「果たして米国は韓国の味方か?」などロケット開発を抑制した米国への不信の声が寄せられた。

また「理工系をおろそかにしてきたためにここまで格差が生じてしまった」「基礎科学から学び直そう」など謙虚な声もみられた。

その他「科学分野は聖域でなければならない。ここまで政治が介入すれば人類の発展はない」とのコメントもあった。(翻訳・編集/三田)