豊富なデザインの品が手に入りやすくなったこともあり、今、豆皿に注目が集まっています。そんな影響もあって、雑貨店やネットなどで「かわいい!」と衝動買いしてしまった人も多いはず。思わず買ったものの、食器棚の肥やしにしてしまった人に参考にしてほしいのが、一度にたくさんの豆皿を並べて食卓を華やかに演出するアイデアです。「普段使いはもちろん、おせちにも応用できますよ」とアドバイスするのは、料理研究家の小林まさみさん。使い方について、お話を伺いました。


おせちにも豆皿を活用!あれこれ悩まず、華やかに演出できます!

盛りつけがあまり得意でない人でも、おしゃれなテーブル演出がしやすいのが豆皿のメリット。ひと口に豆皿と言っても、少し深さのあるものや浅いもの、色、形もいろいろあります。たとえば洋風の模様でも、白地に青い柄のものだとすっきりと見え、和洋どんなものでも合わせやすい傾向に。和のものだけでまとめるなどと固く考える必要はなく、遊び心で組み合わせを楽しんでみるといいでしょう。

豆皿は、急な来客の際、お茶を出すにもお菓子がちょっとずつしかない! というような緊急事態にも重宝します。
少しずつお菓子を盛って、トレイなどに載せてテーブルに出せば、見栄えは十分。そのうえ、一度にいろいろなお菓子も楽しんでもらえるので、喜んでもらいやすいというおまけも!


写真の豆皿にはミックスナッツ、ドライイチゴのホワイトチョコがけ、あられの3種類を盛っています。どれも単品で出すとおもてなしには中途半端な量…という状況でも、組み合わせることでかわいく演出することができます。
豆皿は、もうすぐ食卓を彩るおせちにも活躍します。重箱に美しくつめるのはハードルが高い、と感じている人は試してみる価値あり! 好きなおかずを豆皿に盛れば、それなりに形になるうえに、盛りつけ方を難しく考えなくてもいいので、とにかくラクチンです。
「わが家では、お酒と一緒におせち料理を楽しみたいお客様に、豆皿を使って、おつまみっぽく提供することにしています。大きさの異なるものや、丸形、四角など形に変化をつけることを心がけて豆皿を選ぶと、小料理屋のように、食卓が華やかになりますよ」
残ってしまったおせちを豆皿で出すのも、使えるテクニック。お重のまま出すと歯抜けに見えてしまいますが、豆皿に盛れば、残り物感もありません。これぞ、まさに豆皿の奥義です。
おせちの華やかな演出法は、小林まさみさんの著書『1日で簡単、きちんと! おせち&おもてなしごはん』にも紹介されています。充実のレシピも掲載しているので、ぜひこちらもチェックを。

●教えてくれた人
【小林まさみさん】
身近な食材で、だれにでもつくりやすいレシピが評判。著書に『1日で簡単、きちんと! おせち&おもてなしごはん』(扶桑社刊)などがある

<取材・文/ESSE編集部>