理事会に出席した貴乃花親方(右は春日野親方)

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 日本相撲協会が20日、東京・両国国技館で臨時の理事会を開いた。元横綱日馬富士の暴行事件について各処分を下した。しかし、事件の被害者である貴ノ岩の師匠で、巡業部長として責任がある立場だった貴乃花親方(元横綱)については、危機管理委員会の聞き取りが行えていないため、今後に持ち越された。危機管理委員会の高野利雄委員長は「なるべく早い時期に、双方の日程を合わせて行う」ことで合意したと明かした。

 日馬富士の暴行が、引退勧告に相当する行為と確認され、現場にいた白鵬に1月の給与全額カット、2月50%カット、鶴竜も1月給与全額カットなどの処分が下された中、貴乃花親方の処遇だけが積み残された形となった。相撲協会は今後21日に暴力問題再発防止のための研修会を力士ら全協会員を対象に実施。28日には理事会と評議員会を行う。

 評議員会は理事を解任することもできる。理事会として処分を下すとしても、処分を受ける本人に弁明の機会を与えることが必須なため、高野委員長はこの日の理事会で「なるべく早い時期に、双方の日程を合わせて行う」ことを貴乃花親方と合意したと、理事会後の会見で発表した。

 この日に公表された「元日馬富士に係る傷害事件に関する調査報告書(要旨)」には、暴行が起きた経緯や、貴ノ岩の当時の心境などが詳細にまとめられている。この中で、貴乃花親方が負うべき責任についても「貴乃花親方が統率する巡業中に発生した暴行事件であり、本来、同親方は、巡業部長として、貴ノ岩の受傷を把握した直後か、遅くとも被害届の提出後には速やかに協会へ報告すべきだった」、「12月18日まで当委員会による貴ノ岩に対する聴取要請も拒否した」と貴乃花親方が与えた影響を厳しい言葉でまとめている。