錦織、「忘れるべき1年」からの復活に米注目 「来年は強くなって帰ってくる」

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2017年の戦績は30勝13敗で勝率69.8%…「2013年以来ワースト」の出来

 男子テニスの世界ランク22位・錦織圭(日清食品)にとって、2017年シーズンは苦しみの1年だった。2015年に同4位に上り詰め、リオデジャネイロ五輪は日本勢96年ぶりのメダルとなる銅メダルを獲得。さらなる躍進が期待されたが、今季は右手首の故障でシーズン途中に休養を発表し、ツアー優勝なしに終わった。米メディアは錦織について「ゾッとするような2017年は忘れるべきシーズン」と総括する一方で、来たる2018年シーズンについては「来年は強くなって帰ってくる」と期待を懸けている。

「2017年シーズンレビュー:故障に悩まされたケイ・ニシコリがトップから転落」と見出しを打って取り上げたのは、米スポーツ専門メディア「バベル」だった。

「ケイ・ニシコリはゾッとするような2017年に耐え、忘れるべき1年となった。タイトルなしに終り、トップ10からも陥落した」

 2016年の同時期に発表された世界ランキングでは5位だったが、記事によれば、今季の戦績は30勝13敗で勝率69.8%。13個の敗戦のうち、11試合が格下相手で、タイブレークでの成績もキャリア初の負け越しになったと記し、「2013年以来ワースト」と評している。

ブリスベン国際など序盤戦で印象的な戦いも…臀部や手首の故障で失速

 記事では、錦織の今季ハイライトについても言及し、1月のブリスベン国際などシーズン序盤戦とクレーコートでの戦いぶりをセレクト。ブリスベン国際では決勝で現・世界ランク3位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に敗れたものの、準決勝では強敵スタン・ワウリンカ(スイス)相手に7-6、6-3でストレート勝ちを収めていた。

「この時点で世界ランク5位で、ニシコリは成功のシーズンを享受するように見えた。全豪オープンでは4回戦になだれ込み、優勝したロジャー・フェデラーにタフな5セットマッチで屈したが、激しい戦いだった」

 躍進が期待されたなかで、錦織を失速させたのは故障だった。記事で「マイアミでまたしても印象的な戦いを見せたが、故障の悪夢に苛まれた。下半身の問題で8強で敗退」とレポートされた臀部の故障に加え、8月には右手首の負傷でシーズン途中での離脱を余儀なくされた。

 そして、今季の採点は「C」と評価されている。

過去3年で初のトップ10陥落、来季は22位スタートも「強くなって帰ってくる」

「ニシコリは2017年の大部分を数々の故障に悩まされてきた。通常より早いシーズン閉幕を余儀なくされた。この3年で初めてトップ10陥落となったが、彼はなるべく早くフォームを取り戻す必要がある。来季は世界22位でのスタート。これは2012年以来ワーストの順位だ」

 厳しい総評となった一方で、記事では錦織への期待についても触れている。

「22位でシーズンを終えたが、来年は(今年よりも)強くなって帰ってくる」

 ベルギーやフロリダで復活を目指してリハビリを進めてきた錦織。海外メディアも“エアー・ケイ”の逆襲劇に注目している。(THE ANSWER編集部)