21日、平昌五輪代表の最終選考会を兼ねるフィギュアスケート全日本選手権が開幕する。女子は、わずか2つの代表枠を巡って有力選手たちがひしめく混戦状態だ。

19日放送、フジテレビ「THE NEWS α」では、2010年のバンクーバー五輪で銅メダルを獲得した高橋大輔氏が、有力7選手のキーポイントを解説した。

まず、全日本選手権4連覇を目指す宮原知子(19)のキーワードは「いつも通り」。「実績があり、安定感が抜群なので、いつも通りやることが大事」とし、グランプリシリーズでも初戦から良い流れにあると期待を寄せる。

3大会連続で表彰台に立っている樋口新葉(16)のポイントは「ジャンプの精度」。回転がバラけてしまうことが続く悪癖を克服できれば、「表現力が抜群」だけに活躍できると太鼓判を押す。また、「勢いは一番ある」ともつけ加えた。

昨季の四大陸選手権を制した三原舞依(18)の課題は「ショートの出来」。フリーの安定感を評価しつつ、今季はショートプログラムで苦しんでおり、メダルへの鍵を握ると指摘している。

昨季の世界ジュニアで銅メダルを獲得した坂本花織(17)は「勢い」に期待。「表現力はまだ成長過程」としつつ、今季のプログラムは評価でき、「ジャンプ、スピード感とキレ」を前面に出していけばメダルもあると予想した。

一方、昨季の世界ジュニアで銀メダルだった本田真凛(16)については「予測不能」。今季は思うようにいっていないとしながらも「観客を巻き込む力が誰よりも強い」と、大舞台に強い爆発力を見せてくれるのではないかと予想している。

世界選手権に3大会連続で出場している本郷理華(21)は、「独特の個性」が武器。スケーターとしては大柄な体格と独特の表現を見せれば観客を引き込めるとし、今季はジャンプも安定していると評価した。

昨季の全日本ジュニアで2位だった白岩優奈(16)は「ノーミス」が課題。ジャンプのミスが少ない選手であり、いつも通りにやれれば良さを出せるとアドバイスしている。

代表に選出されればいずれも五輪初出場となる7選手。平昌への切符を確実に手に入れられるのは、全日本選手権の優勝者だ。誰が大会を制して五輪への道を歩み出すのだろうか。