陸上男子短距離のジャスティン・ガトリン(2017年8月5日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)の男子100メートルで金メダルを獲得したジャスティン・ガトリン(Justin Gatlin、米国)が、自身のコーチらが覆面記者に運動能力向上薬の販売を申し出たとする報道について「ショックを受けた」と語った。

 英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)は18日、ガトリンのコーチをしていたデニス・ミッチェル(Dennis Mitchell)氏と陸上競技のエージェントを務めるロバート・ワグナー(Robert Wagner)氏が、陸上映画に出演する俳優のトレーナーを探している製作会社関係者を装った同紙の記者に対し、禁止薬物に関する偽の処方箋の提供に加え、薬物の密輸を申し出たと伝えた。

 自身も2001年と2006年の2度にわたりドーピング違反を犯し、それぞれ1年と4年の出場停止処分を受けるなど、陸上界で物議を醸してきた35歳のガトリンは、インスタグラム(Instagram)で声明を発表し、今回の一件に「ショックを受けた」とコメント。報道を見てすぐにミッチェル氏を解雇したと明かした上で、「私は今もこれまでも運動能力向上薬を使っていない」とし、法的手段も辞さない構えを示した。

 今回の報道を受け、すでに国際陸上競技連盟(IAAF)と米国反ドーピング機関(USADA)が今年設立した陸上競技の不正を監視する独立機関「アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」が調査を開始。IAAFのセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長は「これらの疑惑は極めて深刻なものであり、独立機関であるAIUが、その使命に従って調査することになる」と語った上で、選手が持つ影響力の大きさを強調している。
【翻訳編集】AFPBB News