ついに検定教科書に登場! ノーベル化学賞候補・ 2017年度「文化勲章」受章者が明かす 中高生が理科を学ぶ意義はココにある

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東京理科大学学長の藤嶋昭氏が、2017年度「文化勲章」を受章した。
藤嶋氏が開発した「光触媒」は、今年で発見50周年を迎える。
東海道・山陽新幹線「のぞみ号」の光触媒式空気清浄機、成田国際空港の光触媒テント、パナホームの一戸建て、日光東照宮の「漆プロジェクト」から、ルーブル美術館、クフ王の大ピラミッド、国際宇宙ステーションまで、光触媒の用途はとどまることを知らない。日本だけでなく世界へ宇宙へと広がっているのだ。
2020年東京五輪で「環境立国」をうたう日本にとって、光触媒は日本発の世界をリードするクリーン技術の生命線。酸化チタンに光が当たるだけで、抗菌・抗ウイルス、防汚、防曇、脱臭、大気浄化、水浄化など「6大機能」が生まれるので世界中で重宝されている。これからの時代、文系、理系を問わず、光触媒の知識が少しあるだけで、あなたは羨望の眼差しを受けるかもしれない。文化勲章受章まもなく発売され、注目を集めている『第一人者が明かす光触媒のすべて――基本から最新事例まで完全図解』の著者を編集担当が直撃した(構成:寺田庸二)。

中高生が理科を学ぶ意義とは?

 現役の中高生が教科書で光触媒を学んでいます。

 光触媒による水の光分解やセルフクリーニング機能について、中学、高校の理科あるいは化学の検定教科書(東京書籍、啓林館)の中で取り上げられるようになりました。

 いまを生きる中高生が光触媒や太陽エネルギーの利用について学んでくれることは、開発者として大変うれしいことです。

 彼らの中から、やがて次世代の研究者・技術者が登場し、資源・エネルギー・環境問題の解決につながる成果を出してくれることを確信しています。

 また、中高生が理科を学ぶ意義は、将来理科系に進む人だけにあるのではありません。

 むしろ、理科系以外の道に進む生徒たちこそ、将来にわたって物事を科学的、論理的に自分の頭で考える力(サイエンス・リテラシー)を育む基礎を培ってほしいと願っています。

 たとえば、光触媒を応用した製品が実用化された当初、光触媒を宣伝しただけのあまり効果のない商品が出回ったことがありました。

 そうした商品に接したとき、何が本物かを自分で考えることができる消費者が多ければ、まがいものの商品や情報はやがて淘汰されていくでしょう。

 賢い消費者が選ぶ本物の製品は生き残り、成長できる。いわば健全な市場のあり方を支える、その基礎が理科教育に託されているのではないでしょうか。

 光触媒を発見して今年で50周年。いまや東海道・山陽新幹線の光触媒式空気清浄機、成田国際空港の光触媒テント、パナホームの一戸建てからクフ王の大ピラミッド、ルーブル美術館、国際宇宙ステーションまで、その活躍の場は多岐に及んでいます。
 本書には、その基本から最新事例まで140点以上の図表と写真が掲載されています。ぜひご一読いただければと思います。

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