(編集・制作 gooヘルスケア)文/亀井満月

何をしても痛む、しつこくてつらい腰痛。ぎっくり腰のように原因がはっきりしているものもあれば、じわじわと痛みが続く椎間板ヘルニアの症状と様々です。今回は軽度の腰椎椎間板ヘルニアと診断された方の体験談です。

■突然の腰痛、診断は「腰痛椎間板ヘルニア」

電話オペレーターをしていた頃のこと。一日中ほぼ座りっぱなしで体力的にはとても楽な仕事でしたが、普段の何気ない動作を機に腰に痛みが出ました。
ある日、急ぎで上司に確認しなければならないことがあり、椅子から立ち上がって聞きにいった直後から腰に痛みがはしりました。激痛でもなくじわじわとした痛みが続き、夜になるにつれてどんどん悪化していきました。
深夜には冷や汗が出るほど鈍い痛みが続き、ベッドで横になっていても何をしても辛い。これはただ事じゃないと、翌朝は半休をとって整形外科を受診しました。

■こんなに激痛でも軽度!?腰椎椎間板ヘルニアの治療

立っても座っても痛い、これが腰痛か……。痛みを通して、体を支えている重要な部分なのだと実感。待合室でもひたすら痛みと戦っていました。自分の番になり、何か特別な運動をしたかなどの簡単な問診と、足や足指のしびれの有無を確認して、ひとまずレントゲンをとることに。

診断の結果、小さな椎間板ヘルニアがみとめられました。椎間板がなんらかの要因で出てしまい、神経にさわって痛みが出ているそうです。
自分の背中から腰あたりの骨のレントゲンをみながら説明を受けます。絵に描いたような人骨。ここまで自分の骨と向き合ったことは初めて、もう少し眺めていたかったけれど、それどころではない。診察の間もじわじわと嫌な痛みがあります。
まずは痛み止めと湿布薬を処方してもらいました。また、患部を固定するコルセットも購入。それから理学療法士によるリハビリをすすめられ、運良くスケジュール空いていたので、そのまま治療を受けることができました。

■ストレッチで軽減、理学療法でじんわりと改善

理学療法士による治療は思ったよりもゆっくりとしたもので、整体院などのバキバキ関節を鳴らすような施術とは違い、ストレッチをしながら患部周辺を伸ばすイメージです。足を上げたり曲げたり、腰を伸ばすような動作もありました。療法士の指示にしたがって体を動かします。ゆっくりと体を動かすストレッチのような動作は、思いのほか心地よいものでした。
姿勢が悪かったり、ハイヒールで長時間歩いたりと、随分と腰に負担がかかっていたようです。体の左右のバランスの悪さも指摘されました。
その後、2〜3回ほど通ったと記憶していますが、痛みが軽減された時点で通院をやめました。

■予防のためのアドバイス

腰椎椎間板ヘルニアには様々な要因があるようですが、背筋と腹筋のバランスが崩れることも一因のようです。「いきなり体を動かすことを避けるように」、という医師のアドバイスには思い当たる節がありました。
仕事中の行動パターンを振り返ってみると、長らく座りっぱなしの状態から緊急の用件が入ってすぐに立ち上がり、早足で聞きにいくという動作が多く、これは準備運動もせずにダッシュするようなものだと反省しました。
また、高すぎるヒールの靴、椅子の背もたれに寄りかかる姿勢の悪さ、PC作業で猫背を誘発するデスクと椅子のバランス、筋肉の緊張を解くことも意識するなど、生活の中で見直すポイントは多数ありました。
日頃から肩から腰、脚にアプローチする簡単なストレッチを行うなど、定期的に体の緊張をほぐすこともおすすめです。

■ まとめ

立っていても横になっていても辛い腰痛。「腰」は“体の要”と書くだけに、痛めると仕事はおろか生活がストップしてしまうほど重要な部分です。特に冬場は冷えやすいこともあり、腰周辺の筋肉の緊張につながりますので温かい服装を心がけたいものです。症状が悪化した場合は、入院・手術を受けなければ改善しないケースもあります。少しでも違和感がある場合は、早めに受診した方が良さそうです。