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text:Yasuhiro Ohto(大音安弘)

もくじ

はじめに
ー 初代デビューから15年 新型が発表
外観
ー 「EXP10スピード6」を基本 より大胆に
内装
ー 職人の手仕事が光る ダッシュ中央にも注目
シャシー
ー W12のパワーを受容 48Vのシステムも
パワートレイン
ー 6.0ℓW12 ツインターボで635ps
装備
ー 装備はハイエンド ADAS採用も
代表モデルスペック
ー ベントレー・コンチネンタルGTのスペック

はじめに

初代デビューから15年 新型が発表

2002年に登場したベントレーの新たなパーソナルクーペ、コンチネンタルGTは、ベントレーの伝統を受け継ぎながらも、フォーマルなスタイリングを一新し、世の中に衝撃を与えた。

あれから15年の歳月を迎えた2017年8月29日、英国クルーより第3世代となる新型ベントレー・コンチネンタルGTが発表の知らせが届いた。

そして、9月に開催されたフランクフルトモーターショーでワールドデビューを飾り、大きな反響を呼んだことは記憶に新しい。

日本へのデリバリー開始は、2018年第3四半期であることが予告されているが、一早く日本に持ち込まれ、ジャパンプレミアが実施されることになった。

では、早速、ベントレーが完全刷新を謳うニューコンチネンタルGTの詳細をお届けしよう。

 
▶ 外観 ▶ 内装 ▶ シャシー ▶ パワートレイン ▶ 装備 ▶ スペック

 
▶ はじめに ▶ 内装 ▶ シャシー ▶ パワートレイン ▶ 装備 ▶ スペック

外観

「EXP10スピード6」を基本 より大胆に

全面刷新を強く主張するのは、より大胆なデザインへと成長を遂げたエクステリアだ。

低いシルエット、リヤスポイラー内蔵のトラックリッド、大型化されたフロントグリル、形状そのものが楕円形となったリヤテールランプなど、グッとスポーティかつグラマラスなスタイルとなったが、その中に我々を魅了した歴代コンチネンタルGTのアイコンは、しっかりと受け継がれており、一目で新世代のコンチネンタルGTであることを理解できる。

新型のスタイルに最も強い影響を与えたのが、コンセプトモデル「EXP10スピード6」であると聞けば、この変化を誰もが納得するはずだ。

スタイリングの変化のもうひとつの要因は、前輪を+135mm前方に配置し、さらにホイールベースも+106mmとなる2851mmに拡大されたことだ。

これにより必然的にロングノーズ化とより低いシルエットの構築に繋がっている。ただボディサイズは、全長4805mm×全幅1954mm×全高1405mmと先代とほぼ同等をキープされている。

足元にはスポーティなスポーク形状の21インチアロイホイールを標準装着。さらに22インチの軽量鍛造アロイホイールなどをオプション設定するなど、好みに合わせたセレクトが可能だ。

 
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内装

職人の手仕事が光る ダッシュ中央にも注目

英国のクラフトマンシップが息づく4座のキャビンは、ベントレーの伝統と先進機能を融合した新たな価値が与えられた。モダナイズされたダッシュボードには、ドアトリムを含めることでベントレーエンブレムを模した翼を広げた形状とした。

ダッシュボード中央には、新世代のインフォテインメントシステムを備えた12.3インチタッチスクリーンを内蔵。このスクリーンには、「Bentley Rotating Display」と呼ばれるオプションが用意されている。

これはタッチスクリーンの格納システムで、格納時はウッドパネルが出現し、美しいウッドのダッシュボードと一体化する。しかし、驚くべきことに、もうひとつのサーフェイスがあり、コンパス、温度計、クロノグラフタイマーを収めたウッドパネルをもつ3面のギミックなのだ。

操作系は、タッチスクリーンに加え、センターコンソールに集約。デザイン性と使い勝手を両立させている。またステアリングスイッチのみでも様々な操作が可能だ。

さらにメーターパネルもフル液晶化され、メーター表示に加え、ナビゲーションマップなどドライブに必要な情報を最小の視線移動を行えるように、さらにオプションのヘッドアップディスプレイが、視線移動を抑え、安全な視界確保に貢献する。

快適なドライブを支えるシートは、12カ所もしくは20カ所の調整ができ、クーラー及びヒーター、マッサージ機能も備える。贅沢なレザーの表皮には、新たにダイヤモンド形状を重ねた「ダイヤモンド イン ダイヤモンド」のキルトオプションを用意。

キルトは、シートだけでなく、ドアパネル、リアクォーターパネルとインテリア全体に施され、ベントレーのクラウンとマンシップ世界観をさらに広げてくれる。

 
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シャシー

W12のパワーを受容 48Vのシステムも

駆動方式は、W12型エンジンの放つハイパワーを手懐けるべく、従来同様に4WDとなるが、システムを一新。

従来型の40:60ではなく、走行状況に応じて前後のトルク配分を可変する。

さらに通常時は出来る限り後輪駆動とし、高効率化を高めるだけでなく、FRの特徴でもある素直なハンドリングが楽しめるのもポイントだ。

さらに電子制御の48Vアクティブロールシステム「Bentley Dynamic Ride」によるボディロールの低減を図る、自動姿勢制御も行う。

これにコンフォートからスポーツまでオールマイティにこなすエアサスペンションが組み合わされ、あらゆるシーンで極上の乗り心地と魅力的な走りが味わえる。

 
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パワートレイン

6.0ℓW12 ツインターボで635ps

パワーユニットは、英国クルーで設計、開発、手組される6.0ℓのW12型TSIエンジンを搭載。ツインターボによる加給を行い、最高出力は635ps、最大トルク91.8kg-mと従来型よりも更なるパワーアップが図られた。

その実力は、0-100km/h加速3.7秒、最高速度333km/hを誇る。もちろん、環境性能も向上されており、エンジン制御の改良に加え、アイドリングストップ機能と気筒休止機能を備えることで燃料消費を抑制。より効率も高められている。

トランスミッションは、従来のトルコン8速ATから8速デュアルクラッチトランスミッションに換装。より滑らかな加速とスピーディなシフトチェンジを実現した。

またシフトタイミングはドライビングモードで変化し、SPORTモードでは、俊敏なシフトチェンジを。コンフォートでは、意図的にシフトチェンジを穏やかにし、快適性を向上させる。またSPORTローンチモードを選べば、ローンチスタートも行える。

まずは新生代ベントレー伝統となるW12型エンジンからの設定だが、今後、軽快なエンジンフィールを誇る人気のV8など選択肢の拡大が図られるはずだ。

 
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装備

装備はハイエンド ADAS採用も

ライティングシステムは、LEDマトリクス技術を採用。特にヘッドライトは、クリスタルガラスをイメージしたデザインで、宝石のような美しい輝きを放つのも、新コンチネンタルGTの特徴的なアイテムといえよう。

インテリアの最大のトピックは、懸念だったインフォテインメントシステムの刷新など、デジタル化が飛躍的に進んだことだ。

先にも述べたが、大型タッチスクリーン式の新インフォテインメントシステムは、コネクテッド機能を備え、Apple CarPlayにも対応。さらにカラー液晶化されたデジタルメーターパネルとの連携により、ドライバーへの提供する情報を増やしながらも、視線移動を最小限に抑え、安全性も高めた。

快適な移動空間を演出するオーディオシステムは、標準の650Wの10スピーカーをはじめ、オプションでBang & Olufsenの1500Wの16スピーカーシステム、さらにNaimの2200Wの18スピーカーまで用意されている。

車内をオーディオルームとして楽しめるよう、遮音性の高いガラスをフロントとサイドに使用する配慮もなされている。

ADASの採用も進められ、市街地走行用の「シティスペシフィケーション」と長距離走行用の「ツーリングスペシフィケーション」の2種類のパッケージを設定。

「シティスペシフィケーション」には、ハンズフリートランクオープニング、歩行者警告、シティブレーキングシステム、トップビューカメラが含まれる。

「ツーリングスペシフィケーション」には、トラフィックジャムアシスト付きのアダプティブクルーズコントロール、アクティブレーンアシスト、ヘッドアップディスプレイ、赤外線カメラ搭載のナイトビジョン、プリセンスブレーキが含まれる。なお、日本仕様についての仕様が異なる可能性があることを付け加えておく。

 
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ベントレー・コンチネンタルGTのスペック

車名ベントレー・コンチネンタルGT
価格 25,300,000円 
エンジン W型12気筒5950ccツインターボ 

ステアリング - 

全長 4805mm 

全幅 1954mm 

全高 1405mm 

ホイールベース 2851mm 

トレッド(前) 1672mm 

トレッド(後) 1664mm 

車両重量 2244kg 

最高出力 635ps/6000rpm 

最大トルク 91.8kg-m/1350-4500rpm 

燃料タンク容量 90ℓ 

公表燃費 - 

最小回転直径 11.51m