親に連絡せずに結婚するのは、子どもとして不義理すぎるでしょうか?(写真:Graphs / PIXTA)

※ミセス・パンプキンへの子育て・家族関係などのお悩み相談は
専用メール、専用サイトで受け付けています

私は近々結婚する予定ですが、 自分の実家とは、私の方から連絡を絶って4年になる状態です。親に連絡せずに結婚するのは、子どもとして不義理すぎるでしょうか。
私が家族と関係を絶つに至った理由は、次のとおりです。母親は破滅と激高型で、私を含めた家族や他人が、自分の思うとおりにならないと暴言を吐き、家財を壊し、窓から物を投げ、誰彼構わず(人に)殺虫剤を放射する人です。
父親は母親の言いなりなので、母を調子に乗らせるだけの存在でした。しかも父は、父の母と弟(私から見て祖母と伯父)からおカネを借りているらしく、その用途を聞いても教えてくれません。弟は働かず、私の財布からおカネを盗んだり、私の体に触ってきます。父母に訴えると、「しょうがねえなぁ」と笑うだけでした。
そんな家族に嫌気がさし、4年前に家出し、警察と市役所に相談して、住民票閲覧制限をかけてもらいました。家族と二度とかかわりたくないというその気持ちは今も変わりはありませんが、連絡もせず結婚することに、心の揺らぎを感じています。どのようにすれば穏便に収まるでしょうか。
みやもと(仮名)

<パンプキンからのコメント>


この連載の一覧はこちら

最近、私は次のように批判されました。

「こじれた家族関係についての相談があった際、修復するよう努めなさい、とアドバイスしないのはなぜなのか。なぜ関係修復に消極的なのか」、と。

何を隠そう、私が楽しみにしている1番のことは、家族だんらんのひととき。家族はどうあるのが1番か知ったうえで、消極的なアドバイスを書いているのです。相談内容や相手の性格を鑑みると、下手に修復の努力をするだけ傷口が深くなる場合に、「修復努力などするな」と言っているのです。

今回の相談でも、同様に修復努力をするようアドバイスする気にはなれません。結婚の報告は、感謝し、祝福してくれる人にすればよいと思います。気になるのでしたら住所を知らせないようにして、1人で一度帰ってみて報告すればよいと思いますが、いつの日か、事後報告できる日があるかもしれません。いずれにしろ、みやもと様の場合は、知らせないほうがよいと思います。

人生70年も生きていると、ますます「人生いろいろ、結婚式もいろいろ」の感があります。家同士の威信をかけた豪勢な結婚式も残っていますが、経済的ではないその他の理由で、区役所への届け出だけで済ませる結婚もよく聞くようになり、日本の社会の成熟度を感じます。

醜いのは、参列者が多いほど、その家柄や人脈を誇示できていると勘違いしているようなケースです。仲が悪い家族・親戚も一時休戦条約を結んで、嫌々出席していたのが後でばれる結婚式・披露宴も数多く見てきました。大切な第二の人生のスタートとなる記念日を、このようなつまらないショーにするべきではありません。

関係の薄い親戚を招待した人の末路

私の友人の話ですが、嫁になる人の親のきょうだいだけでも8人で、その家族や親戚・友人を合わせると相当な数の出席者になります。それだけならいいのですが、先方は、新郎側は親戚も1人で、出席者は家族合わせて6人であることに不満を示し、執拗に人数を増やすよう、無礼な言葉で要求してきたそうです。

ともかくその不釣り合いな数合わせで披露宴は行われました。1年ほどして若夫婦に深刻な問題が起こったとき、若夫婦が第三者を挟みたく、両方の親を交えて話し合いたいと言ってきたそうです。ところがお嫁さんの方は親が出席を拒み、たくさんいた親戚の誰一人とも、連絡もできなかったそうです。つまり、結婚式にたくさん親族が来たものの、肝心の時に相談できる人は1人もいなかったのです。

以上は極端な例ですが、親きょうだいでも、感謝できない人、心から祝福してくれない人を披露宴に招待するのは、意味のないことです。まして、みやもと様が絶縁せざるをえなかった家族です。報告しないほうがよいと思います。

しかしながら、報告して結婚するのが子どもの道理かと迷っておられるあなたですので、もしどうしても気にかかるのであれば、一度、あなた1人で会いに帰られたらどうですか。

あなたの住所を明かさず、いくつかの話題について話し合われればよいと思います。報告だけでやめるのか、家族に4年間の反省や変化があって、式だけでも参列してもらうほうがよいのか、家族の食事会だけでもやりたいのかなどの判断がつくはずです。

人間の悪癖はなかなか直らないもので、あなたが家出までして拒んだご家族のヒステリーや蛮行、借金癖や盗癖、怠け癖が、夫となる人やその家族にまで及ぶことを恐れるからです。住所を教えるのは、相当慎重になるべきです。ただ、事前報告より事後報告のほうがよいとき、距離を保ち続けるほうがよいときも多いことを、心に留めておいてください。

家族関係も長い目で見ればいいときもあれば、まずいときもあるものです。事後報告の結婚でも、時が経って好転する関係は、いくらでもあります。

婚約者にも説明しておくこと

またこの問題は、夫となる人のご家族への気遣いもあると思います。確かに結婚相手の家族を一度も紹介されないことで、いぶかしく思ったり、結婚相手自身を軽く見たりする姻戚家族はいます。

夫となる人に不審がられないよう、事情を説明しておくほうがいいですね。「妻の実家家族と仲良くするのが俺の夢だった」なんて、ないものねだりをして因縁をつけ、弱点をついて妻いじめをする男もいましたから。

ともあれ、このケースでは私は結婚に絶縁状態の家族を呼ぶのは反対で、納得感ができたときに事後報告でもすればいいと思います。きちんと夫に説明したうえで、周囲がどう見るかより、ご自身の納得感を大切にされてください。