THAAD問題で対立が続いた韓中(イメージ)=(聯合ニュース)

写真拡大

【ソウル聯合ニュース】韓中自由貿易協定(FTA)は2015年12月20日の発効から丸2年たつが、米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備に反対する中国の経済報復などが影響し、両国の貿易にあまり寄与できずにいる。韓国の今年の対中輸出増加率は世界向け輸出の増加率を下回り、韓国の中国輸入市場でのシェアは3年ぶりに1桁に下落した。韓中の相手国への投資も今年に入り大幅な減少傾向にある。

 韓国産業通商資源部が19日公表した資料によると、今年1〜11月の韓国の対中輸出額は1283億ドル(約14兆4400億円)で前年同期比14.1%増加した。15年(前年比5.6%減)、16年(同9.3%減)に比べると大幅な改善だが、韓国の今年の世界向け輸出増加率(16.5%)には及ばなかった。

 今年1〜11月の中国からの輸入額は前年同期比12.9%増の892億ドルで、世界からの輸入の増加率(18.2%)を下回った。

 産業通商資源部は「中国の内需中心への政策変更、景気低迷に伴う消費心理の萎縮、THAAD問題の影響などで中国向け輸出が振るわなかった」としながらも、こうした厳しい環境の中で中身のある成果を収めたと評価した。

 また、韓国の中国輸入市場でのシェアは今年10月基準で9.8%と、14年(9.7%)以来3年ぶりに再び1桁台に落ち込んだ。ただ、シェアの順位では日本(9.3%)や米国(8.3%)を抑え1位を維持した。

 貿易業界の関係者は、今年はTHAADという突発的な問題が生じ、消費財、自動車、自動車部品などの中国向け輸出が打撃を受けたほか、中国製品の競争力の高まりもあって韓国製品が現地市場の攻略に苦労したと説明した。

 相手国への投資も低調だ。今年7〜9月期基準で韓国の対中投資は対ベトナム投資の増加などが影響し前年同期比20.2%減の21億8000万ドルにとどまった。中国の対韓投資も中国政府の対外直接投資指導指針や海外送金規制などの影響を受け、同63.4%減の6億800万ドルとなった。

 一方で今年、韓中FTAの恩恵を受けた品目の中国向け輸出は前年比19.2%増加し、恩恵を受けない品目の輸出増加率(12.6%)を大きく上回った。

 今年1〜10月の対中輸出を品目別に見ると、半導体が309億ドルと前年同期比56.5%増加したほか、石油化学原料(17.0%増)、石油製品(31.4%増)なども大幅に輸出が伸びた。産業通商資源部は、中国は韓国から中間財を輸入して完成品を輸出するため、中間財に関してはTHAAD問題の影響が小さかったと説明している。