5代目にモデルチェンジしたレクサスLSに乗る機会を得ました。

11年ぶりのフルチェンジを迎えたこのフラッグシップモデルは全長5235mm・全幅1900mm・全高1450〜1460mm・ホイールベース3125mmというサイズ。数値的にはビッグですが、6ライトのクーペ的フォルムを持つ外観はスポーティーで、実際の寸法よりも小さく見せます。

ボディーは従来まで設定されていたロングモデルは用意されず、標準モデル一本となります。

車台は新世代のGA-Lプラットフォーム。これに前後マルチリンクのサスペンションをセットしました。

この足回りには電子制御エアサスペンションが組み合わされており、従来からある走行中の車高ハイ/ローの選択に加えた新機能として、乗降時のみ30mmボディを上下させる機能も備わっています。

内装は材質的に高級になるだけでなく、デザインとしてもハイクオリティなものとなっています。一部モデルでは世界初となる切子調カットガラス採用など、ラジカルな試みも見られます。

 

メーター部のTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイの表示内容は運転状況に合わせて大きく変化します。また、ナビゲーション等に加えてシートポジションまで操作することが可能になったセンターコンソールのタッチパッド式「リモートタッチ」も魅力的です。

 

新LSは、搭載エンジンによってLS500hとLS500(後述)の2タイプに大別されます。駆動方式はFRとAWDの2タイプが用意されています。

LS500hはV6 3.5Lエンジン+モーターを持つハイブリッドシステムを採用しました。出力・トルクはエンジンが299ps/6600rpm・356Nm/5100rpm、モーターが180ps・30.6kgmです。

変速はマルチステージハイブリッド・トランスミッションで行われます。これはレクサスLCで初採用されたハイブリッド用有段変速機構です。

今回このLS500hのFスポーツにまずは試乗しました。Fスポーツでは専用20インチタイヤ&ホイール(標準は19インチ)や専用スピンドルグリルが備わります。

乗り始めてすぐにわかるのはエンジン音を明確に聞かせる設定になっていることです。エンジンサウンドの音量自体が大きいことに加えて音質も絶妙にチューニングされており、まるでスーパースポーツに乗っていると錯覚するような若々しさが意外で楽しいものでした。

予防安全装備の充実さも新型LSの大きな特徴です。「アクティブセーフティパーキングサポートブレーキ」では、世界初・バック時に車両後方にいる歩行者を検知して自動ブレーキを作動させる機能を内包しています。

 

また、歩行者や障害物に反応するプリクラッシュセーフティシステムは機能を拡大。歩行者やガードレール等との衝突が回避できないと判断した際には、ステアリングを切って対象物を避けるという「アクティブ操舵回避支援機能」を加えてきました。

なお、この機能は自車が走行している車線内で安全に回避するために作動するものです。回避するためのスペースがない場合や、回避したとしてもその先に障害物があると思われる場合には作動しないということです。

新型には先述の通り、純内燃機関モデルであるLS500が存在します。これはバンパーモールにマフラー用開口部が誇らしげに2つ開いているのが外観の大きな特徴です(ちなみにハイブリッドモデルにはマフラー用出口は開いていません)。

搭載されるのは新開発のV6 3.5Lツインターボエンジン。単純にブロックを新設計したというだけでなく、高速燃焼技術および高効率ターボチャージャー採用によって飛躍的に機関としての効率を高めた内容となっています。

この新設計ツインターボユニットは1600rpmで600Nmという鬼のようなトルクを発揮して、そのまま4800rpmまで維持します(最高出力は422ps/6000rpmとなっています)。試乗してみると電子制御10速ATが低くリズムを刻むように変速し、常に野太いトルクで走らせます。その乗り味は豪快で非常に愉快なものでした。

LS500のパワーは魅力的ですが、一方でLS500hの澄んだ音色も捨てがたい。新型レクサスLSはハイブリッドもターボモデルも、とにかく運転が楽しいとことが特徴のモデルでした。

(文・動画:ウナ丼/写真:前田惠介)

【新型レクサス LS500h・LS500試乗】衝突を自動ステアリングで回避する安全性と圧倒的な高級感が魅力(http://clicccar.com/2017/12/19/540142/)