Seagateは大規模データセンターにおける次世代ハードドライブのデータ性能を倍増させることが可能となる画期的なマルチアクチュエータ技術を発表しました。ハードディスクドライブ(HDD)の容量を増やしながらTBあたりのコストを削減し、なおかつパフォーマンスを向上させることを目的に開発された技術となっています。

Multi Actuator Technology: A New Performance Breakthrough - Seagate

https://blog.seagate.com/technology/multi-actuator-technology-a-new-performance-breakthrough/

HDDの面記録密度が高くなればなるほど、より高速な読み書き速度が求められるようになります。そこでSeagateが開発したのが、複数の記録ディスクごとに専用の磁気ヘッドを搭載した新しいマルチアクチュエータ技術です。これを用いれば、データ集約型のアプリケーションを使用するユーザーは、HDDの最高水準パフォーマンスを享受しながら、膨大な量のデータを管理できるようになるとのことです。

アクチュエータはHDDのヘッドをメディア表面上で動かしてデータを読み書きするコンポーネント。ディスクからデータを読み書きする際に使用される各磁気ヘッドは移動するアクチュエータアームの先端に付いていますが、現在のHDDには単一のアクチュエータが読み書きすべてを同期された一連の動作で処理するものも多く存在します。

マルチアクチュエータ技術の第1世代では2つのアクチュエータを搭載した「デュアルアクチュエータ」がHDDに採用されます。ひとつのピボットポイントで動作する2つのアクチュエータは、各アクチュエータが駆動アームの半分を制御します。ドライブの磁気ヘッドの半分はユニットとして一緒に動作し、残り半分は別々のユニットとして独立して動作することで、ひとつのアクチュエータドライブと同じ容量を維持しながら、HDDのパフォーマンスを2倍にすることができるというわけです。

以下の画像をクリックするとデュアルアクチュエータシステムのイメージムービーが再生されます。



Seagateの製品戦略担当を務めるジェームズ・ボーデン氏は、「HDD技術のすべての要素をエンジニアリングし、長年のリーダーシップを活用することで、Seagateは業界標準の中で画期的な性能を備えたソリューションを提供してきました。当社のマルチアクチュエータ技術は実証済みの技術に基づいたもので、現在の標準に準拠しているため、今日のインフラストラクチャーにプラグ・アンド・プレイ可能です」と語っています。

また、Seagateのマルチアクチュエータ技術を用いれば、ひとつのHDDを2台のHDDとしてホストコンピューターに認識させ、別個のドライブとして扱うことも可能。これはマルチアクチュエータ技術の高度な並列処理パフォーマンスによるところで、ホストコンピューターが単一の大容量ドライブに2つの異なるデータ要求を同時に行うことが可能であることを示しています。

なお、Seagateが開発中のマルチアクチュエータ技術は近い将来に製品に導入される見込みです。