18日放送、テレビ朝日「報道ステーション」では、20年ぶりに冬季五輪に出場するカーリングの男子代表を特集。スポーツキャスターの松岡修造氏が、厳しい環境の中で遂げたチームの進化を伝えた。

男子としては1998年長野大会以来の五輪出場となる日本代表のSC軽井沢クラブ。攻撃的な姿勢が特徴の彼らが、さらに進化したきっかけは、五輪出場を決めた4月の世界選手権だ。

ソチ五輪金メダルのカナダとの予選で、攻撃的かつ相手に攻められないショット「ヒット&ロール」を見せつけられたSC軽井沢クラブは、大会が終わってからヒット&ロールに取り組んだ。しかし、初めてチョイスしたショットをこなすうえで、選手間のコミュニケーション不足が露呈する。

それもそのはず、じつは、SC軽井沢クラブのメンバーは職場が全員バラバラ。普段から異なるところで仕事をしながらプレーしており、練習は個人でせざるを得ない環境にあるのだ。日本代表になったにもかかわらず、チーム練習ができるのは週にわずか4時間だけという。

「コミュニケーションの量がたくさんないと決まらない」(山口剛史)というヒット&ロールを物にすべく、SC軽井沢クラブはそれぞれ職場の理解を得て休みを取り、約3カ月のカナダ遠征に出た。「考えを言葉にして伝える」を意識し、結成10年目にしてコミュニケーション改革に取り組んだのだ。

こうして自信を深めたSC軽井沢クラブは、17日に閉幕した軽井沢国際カーリング選手権で予選から7戦全勝をマーク。スイスや韓国といった平昌五輪出場チームも出場した大会で、見事に地元優勝を果たし、平昌五輪に向けて弾みをつけた。

両角友佑は「海外のやり方ばかりをまねするのではなく、自分たちで考え、日本独自の作戦や練習方法を考えてきた」と、“純日本産”のチームに手ごたえをうかがわせる。「日本が五輪で世界のカーリングを変える可能性も?」との質問に、笑顔で「ちょっとぐらいは爪痕を残したい」と答えた。

両角と弟の公佑は、少年時代に長野五輪の試合会場を訪れている。そこで衝撃を受けた兄弟は、20年後に自ら五輪の舞台に立つことになった。同じように、自分たちを見て育った選手が将来出てくればうれしい…彼らはそんな気持ちで平昌に臨む。だからこそ、「爪痕を残したい」のだ。