「手当て」というとケガや病気の治療という意味がありますが、なぜそのような意味があるのでしょか。実はこれ、かなり深い理由があるようなのです。小さなお子様のいるご家庭では「手当て」が日常にあるかもしれませんが、手を当てあるだけの手当てにも今注目が集まっています。

「手当て」のホントの意味

お腹が痛い時や足がつったなどの時に無意識にそこに手が行く経験は誰にもあると思います。人間の生得的に備わった自然の反応です。ところで、私たちは病気になったりすると薬を飲むことがありますが薬が直接病気を治すのではなく、体に本来備わった自然治癒力を上げる補助的な役割のものであるということを聞いたことはあると思います。実は「手当て」もその自然治癒力のひとつの反応なのだという説があるのです。昔の人は感覚的にそのことを知っていたのかもしれませんね。西洋医学の台頭で薬が直接、病を癒すと私たちは錯覚しがちで、この自然な体の反応の機微を見落としているのかもしれません。

手のひらからも遠赤外線が出ている?!

「手当て」という言葉は語源的には昔、ケガや病気の時に手を当てて治療したことから来ているわけですが、では手を当てあるだけで本当に効果があるのでしょうか? 科学の進歩でその辺は明らかになりつつありますが、その一例として「遠赤外線」があります。遠赤外線効果は炊飯器などに使われていてゴハンがおいしく炊けるというように本来、素材の持つ本質的な良さを引き出すものです。目には見えませんが、体を温めるグッズにもよく用いられています。でも実はこの遠赤外線、実はすべての物質から出ていることをご存知でしょうか。手を当てると、この遠赤外線効果と「共鳴」という作用が相まってはたらき、当てている部分がじんわり温まることがわかっています。温まると血行が良くなるなど自然治癒力を促進することはよく知られていますね。また、手を当てると鎮痛作用のある神経伝達物質β-エンドルフィンの濃度が高まるというデータもあります。安静ホルモンと言われるオキシトシンが分泌されて全身にひろがることも確認されているようです。さらに研究が進むと効果の根拠についてのいろいろなことが分かってくることでしょう。

ただ手を当てるだけ! これやらない手はないですよね

基本は体の不快な部位に手のひらを当てるだけなので簡単すぎますね。無理にさすったり、マッサージのようなことをしなくても、まずは「よくなれ〜」と気持ちを込めて手を当てるだけ。寝る時にもとても手軽に出来るので毎晩、「手当て」をしながら眠りにつくのもかなりいいかもしれませんね。胃腸の調子が悪い時には片方の手をおへその辺り、もう片方の手はミゾオチのあたりに当てるといいらしいです。総合的に免疫力を向上させたい時には片方の手は胸の中央辺りに、もう片方は足の付け根に置いておくと気持ちがいいですよ!


writer:Masami