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SBI証券は12月15日に都内で「つみたてNISA活用大型セミナー 〜間もなくスタート! プロが解説、つみたてNISAの魅力と活用法〜」を開催。2018年1月から始まる話題の新制度"つみたてNISA"についてスタート前に知ることができるとあって、会場には同制度の知識や活用法を求め、430名もの来場者が集まった。本稿では、登壇者が語ったNISAの魅力について紹介しよう。

○NISAに新しい制度「つみたてNISA」が登場

2018年1月から開始される「つみたてNISA(積立NISA)」は、これまでのNISA同様、毎年の非課税投資枠から得た利益・分配金にかかる税金がゼロとなるという特徴を備えている。ただし、非課税投資枠が年間40万円に限られ、投資期間が最長20年になる制度だ。加入者が毎月の掛金を積み立て、あらかじめ用意された金融商品を選ぶことで運用され、60歳以降に運用成果に応じた需給が開始される仕組み。

セミナーではまず主催者の代表として、SBI証券の橋本隆吾氏が登壇した。SBI証券ではすでに18万5000人の顧客が投信積み立てサービスを利用していることをアピールするとともに、積み立て投信は中長期的な資産形成に有効な方法の1つであると説明。「SBI証券はみなさまの資産形成や投資のお役に立ちたいと考えております。来年からスタートするつみたてNISA前に、長期投資を考えるうえでの考え方等をセミナーで学んでいただけたらと思います」と挨拶した。

○つみたてNISAが誕生した理由

セミナー第1部では、 家計の総合相談センター 代表取締役の吉田江美氏が、「〜一般(従来)NISAとつみたてNISAの比較、つみたてNISAの活用法〜」と題してつみたてNISAの基礎知識について解説した。

吉田氏はまず、日米の個人金融資産を比較すると日本は現金・預金の割合が多く、米国は株式・投信の割合が多いこと指摘。つみたてNISAはこのような日本の家計における株式・投信の割合を増やすことを目標として、金融庁が作った制度だと説明した。

つみたてNISAの歴史は、証券税制とともにある。2003年辞典で利益・配当に対して課せられていた税金は10%だが、2014年に20.315%に変更された。これに対して別の税制対策が必要になると考えた金融庁は、同年に小額投資非課税制度「NISA」をスタート。平成28年からは年間120万円分の投資にかかる税金が非課税になった。

しかし、現行のNISAは投資の初心者や若い世代にあまり活用されておらず、また利用者の多くが短期間の資産形成に使用している。このような状況を鑑みて、NISAをもっと使いやすくするために創設されたのが「つみたてNISA」だ。

○つみたてNISAを初心者が上手に活用する方法

つみたてNISAは20年以上、コツコツと積み立てていく制度。そのため、金融庁は厳しい基準セグメント分けし、厳選された基準で対象商品を選定した。その基準に当てはめた結果、既存の公募株式投信5406本中、商品はたったの50本程度に絞られたという。その特徴は、信託報酬が非常に低いこと。これによって低いリスクで、初心者でもわかりやすく商品が選ぶことができる。

さらに吉田氏は、iDeCo(確定拠出年金)とNISAの併用を来場者に勧める。「この2つをうまく利用することで所得税が減税となり、なおかつ来年の住民税も抑えることができます」と説明し、具体的な商品の選び方としてインデックスファンドの素晴らしさを強調。4つの多様化する金融商品を組み合わせ、リバランスができるバランスファンドで運用することを薦めた。

○ストレスなく投資を始めるためには

第2部では、「ストレスフリ-な投資のススメ!? 運用のプロがつみたてNISA実践的活用方法を伝授! 」と題した三菱UFJ国際投信 取締役商品副本部長 代田秀雄氏によるセミナーが行われた。

代田氏は、投資未経験者が投資を始めない理由として、「どの商品がいいのかわからない」、「投資タイミングが分からない」を上げ、「投資する」こと自体がストレスになっていると説明。このストレスを解消する方法として、「決まった額を毎月買う」、「統計的に平均リターンの多いパッシブファンドを選ぶ」という2つの方法を推奨する。

その具体的例として代田氏が上げたのが、国内・先進国・新興国の債券・株式・リートを組み合わせて4資産・8資産に分散させる方法。だがそれでも人生のステージや性格によってバランスは変わる。そこで紹介されたのが、同社の金融商品「eMAXIS Slim」だ。

○顧客のリスク許容度に合わせた商品「eMAXIS Slim」

「eMAXIS Slim」の特徴は、自分好みのスタイルに合わせたファストファッションのようなバランスファンドであること。また、その時々で信託報酬が最も安いことを目指しており「家電量販店の最安値保障に近い金融商品といえるかもしれません」と代田氏は説明する。

どのような商品がふさわしいかは、ロボアド機能「ポートスター」による5つの質問からだれでも調べることができる。顧客ごとのリスク許容度が判定され、「eMAXIS 最適化バランス」として1つが提案される仕組みだ。この機能は、SBI証券でも良く利用されているという。

こういった商品を踏まえたうえで、代田氏は「私自身は8資産均等を使っています。なぜかというと、いろいろ考える必要がなく楽だからです。ストレスとリターンのバランスを考えて商品を選んで下さい」と話をまとめた。

2018年1月についに開始される「つみたてNISA」は、老後を踏まえた資産運用の助けになる有用な制度だ。iDeCoと合わせて活用すると、税制メリットも非常に大きくなる。今後も、SBI証券のセミナーは定期的に開催される予定。将来に備える資産運用を学びたい方は、ぜひ一度に足を運んでみてほしい。