寒い冬の季節、近所の幼稚園を通りかかると薄着の子どもたちが元気に園庭を走り回っているのを見かける。日本の幼児教育はしばしば中国で「見習うべき」として取り上げられるが、そのほとんどが幼児の様子を紹介するものだ。中国メディア・中国教育新聞網は15日、教師の質が日本の幼児教育を支えていることを紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 寒い冬の季節、近所の幼稚園を通りかかると薄着の子どもたちが元気に園庭を走り回っているのを見かける。日本の幼児教育はしばしば中国で「見習うべき」として取り上げられるが、そのほとんどが幼児の様子を紹介するものだ。中国メディア・中国教育新聞網は15日、教師の質が日本の幼児教育を支えていることを紹介する記事を掲載した。

 記事は、「日本では就学前教育として幼稚園が特殊な役割を担っている。幼児の心身発育を助け、自律心と協調性を育み、道徳性、ルールを守る意識、思考力の萌芽を促し、自然や生命を尊重する精神と、社会生活への関心を持たせる教育がおこなわれる。それは国の教育体系に盛り込まれており、幼稚園教師の選抜や管理に当たっては厳しい制度が作られている」と紹介。

 そのうえでまず、「国公立、私立の幼稚園問わず、幼稚園の教師になるには免許が必要だ。幼稚園教師が学ぶべきことは健康、人間関係、環境、言語、表現という5つの分野に関連する内容であり、さらに、保育や教育の理論、指導方法の学習、教育実習が必要となる。そして、中でも重要なのが音楽の実技。日本の幼稚園教師採用試験では、ピアノ演奏の試験が必ず行われるのだ」と説明した。

 そして、「幼稚園教師の免許の取得は、あくまでも教師に成るための基本条件を得たに過ぎない。本当に教師として働くには、幼稚園の採用試験を受けなければならない」と指摘。私立幼稚園は独自に募集と選抜を行い、国公立の幼稚園教師は統一されたプロセスで選抜が行われるとした。選抜過程では各分野の基礎知識、教育に関する専門知識に加え、面接では言動や対応能力、性格、さらには、子どもを愛する心などが試されると伝えている。

 さらに、幼稚園教師として採用されて以降も自らのスキルを高めるために、教員研修の法整備も行っており、研修への参加を義務付ける規定を出したと紹介。また、従来は永久に友好だった教員免許制度を2009年に改め、10年ごとに更新のための講習受講を義務付けたとした。

 中国では先日も幼稚園での虐待行為が取り沙汰され、社会に衝撃を与えた。次世代を担う子どもたちを育てる場である幼稚園に関する法整備や質の向上が、今の中国社会における急務の1つと言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)