“8番らーめん”といえば石川県内に50店舗を構え、県民たちがこぞって愛するソウルフード的ラーメンチェーン。しかし実は、2017年12月現在でタイ国内に122店舗を出店し、タイを愛し、タイに愛されるラーメンチェーンとも言えるのです。

筆者が訪れたのは、プーケットタウンの巨大ショッピングモール“セントラル・フェスティバル”内にあるセントラル・プーケット店。

キレイな店内はまさに日本のラーメンチェーンといった感じで、日本語の標語も掲示されています。

メニューは日本語・タイ語・英語を併記。日本の店舗では味噌ベースの『野菜らーめん』が一般的ですが、タイでは『ぱいたん麺』をプッシュしているようでした。

そして最も気になったのが『トムヤムクンらーめん』。「これ、きっと限定のヤツ!」と思って店員に尋ねてみると、「チャイカー(YES)」とのこと。タイの8番らーめんの歴史は古く、1992年4月に海外第1号店として首都バンコクにオープン。『トムヤムクンらーめん』は、タイ100店舗達成の記念に日本国内でも限定販売されていたそうです。

タイ料理の中でも最もポピュラーなトムヤムクンのスープをベースにした『トムヤムクンらーめん』は、有頭エビ3匹、マッシュルーム、刻みネギに加え、もちろん数字の8が入った“ハチカマ”もトッピング。

魚介ベースの酸味が強めなピリ辛スープに本場の味わいを感じつつ、野菜の旨味が凝縮したラーメンスープの雰囲気も感じる一杯。かなり日本人好みのテイストに仕上がっています。スープを飲み干すにはやや味が濃すぎると感じたので、あくまでも麺と一緒に味わうことを計算して開発されているようです。

麺は日本のモッチリ太麺と少し違うような……。スープに合わせて細麺を採用しているのでしょうか。

エビの殻を入れるための容器を用意してくれる日本的な心遣いもグッド。総じて日本への再逆輸入を期待したい大満足なラーメンでした!

ちなみに、タイの8番らーめんではハチカマを単品として注文できちゃいます。追ハチカマ待ったなし!

―― 表現する人、つくる人応援メディア 『ガジェット通信(GetNews)』