男性に好きな料理をアンケートしたとき、間違いなく上位に食い込んでくるのがカレー。世代を問わず、熱い支持を得ています。

また、カレーはレトルトも充実。料理が苦手な人だけでなく、忙しい人にもありがたいですよね。いろんな味が楽しめるのも嬉しいところです。

それに、“激辛ブーム”がまたきていることもあり、さまざまな料理に辛めの調味料を足して味わう人が増えています。カレーもそのひとつ。でも、いくら辛くても味が落ちてしまったら元も子もありません。

そこでカレーを辛くして、よりおいしく食べるためにはどんな調味料を足すのがいいのでしょうか? 「やめときゃよかった…」ということにならないよう、試してみることにしました。

用意したのは和洋中を代表する調味料、タバスコ、ハバネロソース、サルサソース、七味唐唐辛子、一味唐辛子、柚子胡椒、ラー油、豆板醤、コチュジャンの計9種。これらを『カリー屋カレー中辛』(ハウス)に加えて食べ比べします。

選定員は料理研究家のオガワチエコ、カメラマンの大崎えりや、アシスタントの千葉あゆみ。辛いものが決して得意とは言えない3人が、カラダを張って審査いたします。

それでは、「カレーをホットに食べるためのちょい足し調味料ランキング」をご紹介します!

第9位 柚子胡椒

Photo: 大崎えりや

爽やかな香りとピリッとした香りが魅力で、各世代からの人気も高い柚子胡椒がまさかの最下位。カレーとの融合はならなかったか……。

オガワ:「柚子胡椒の主張が強すぎる。カレーも十分強いけど、それを凌駕してしまっている」

大崎:「かなりしょっぱい。柚子胡椒好きでどうしても入れたいというなら、ごく少量がお勧め」

千葉:「これはもうカレーじゃない、別のメニューになってるね」

第8位 ラー油

Photo: 大崎えりや

ラー油といえば、ごま油の風味が加わって食欲をそそるので、ちょい足しの定番。でも、カレーとの相性はイマイチのよう……。

千葉:「ほんのり辛くなる程度で、ちょっと物足りないかな……」

オガワ:「ごま油の風味はカレーには合わないのかも。かえって邪魔になってる」

大崎:「香りは中華風でいいんだけど、どうしても頭に餃子が浮かぶ。でも餃子と比較すると、味はやっぱり勝てないですね」

第7位 豆板醤

Photo: 大崎えりや

色合いはどこか福神漬けのようで、添えてあっても自然ですが、口に入れると相性はそれほど良くないようでした。

大崎:「辛いというよりは、塩っ辛い。かなりしょっぱいなぁ……」

千葉:「合わないこともないけど、入れる必要はなさそう」

オガワ:「豆板醤の種類によるのかも。もっとしょっぱくないタイプのものであれば、もしかしたら……」

第6位 一味唐辛子

Photo: 大崎えりや

赤の色が鮮やかで、見た目からはなかなかの辛さが伝わってきます。味も期待はできそうなものの、評価は伸びず。少し物足りなさがあったか……。

千葉:「普通だね。良くも悪くもなく、普通に辛くなる」

オガワ:「カレーそのものの辛さが唐辛子によるものだからね。加えても違和感がない。ちょっと変わったタイプのカレーを辛くしたいときは、味の邪魔にならないからいいかも」

大崎:「手っ取り早く辛くしたいならこれかな……。無難なところ」

第5位 ハバネロソース

Photo: 大崎えりや

最近では一般家庭にも広く浸透し、愛用する人も増えてきたハバネロソースが第5位。ただ、辛さでは一番でも、味の面での評価はそこまで得られませんでした。

大崎:「とにかく辛さが欲しいのであればこれ。でも、入れすぎ注意」

オガワ:「刺激はかなり強め。辛さのほかに酸味もちょっと感じる」

千葉:「あとから来る辛さがすごい。カラダがカッカと火照ってくるね」

第4位 七味唐辛子

Photo: 大崎えりや

一味唐辛子とさほど差はないように見えますが、評価はこちらがやや上。ごまが加わることによる味の変化が良かったようです。

千葉:「辛みはそれほど強くない。ごまが入ってまろやかになっているのかも」

大崎:「確かにごまの香りがいい。それに食欲がそそられる感じがする」

オガワ:「ごまが加わると和風テイストが強くなるかな」

第3位 タバスコ

Photo: 大崎えりや

ピザやパスタなどに加えるイメージの強いタバスコを、カレーに投入。辛みを加える定番の調味料なだけあって、この評価も妥当なところでしょうか。

オガワ:「タバスコのもつ酸味が加わって、味としてはトマトカレーに近くなる」

大崎:「カレーとよく馴染んでる。辛さも自然でおいしい」

千葉:「チーズを入れたらさらにおいしそう!」

第2位 サルサソース

Photo: 大崎えりや

トマト、玉ねぎ、ピーマンなどが入っているサルサソース。入れるだけで具材が増えるので、そのお得感が評価にもつながりました。

千葉:「辛さはそれほどでもないけど、野菜の旨みが加わってる感じがする」

オガワ:「レトルトカレーは野菜が少なめだから、サルサソースで補うのはひとつの方法かも」

大崎:「野菜が入っているぶん、タバスコのワンランク上って感じですね」

第1位 コチュジャン

Photo: 大崎えりや

韓国の調味料が第1位。コチュジャンは韓国料理に欠かせない甘辛みそのこと。豆板醤にはない甘みが、高い評価につながったようです。

千葉:「甘辛さがカレーとよく合う。しばらく喉に残るじんわりとした辛さがいい」

大崎:「辛さだけじゃなくてコクが加わる。味に深みが出る感じ」

オガワ:「これもコチュジャンのタイプによるけど、好みの甘さのものであればますますおいしくなると思う」

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以上の結果を持ちまして、第1位に輝いたのは『コチュジャン』となりました。

なにはともあれベースがカレーということもあり、調味料を加えたぐらいではさほど味は崩れず、全般的においしかったように感じます。でも試すのであれば、少量加えて味を見つつ楽しむといいかもしれません。

これで、いつものカレーやどこか味気ないレトルトカレーも、新鮮で刺激的なものに生まれ変わります。オリジナルの隠し味でおいしさもアップ! 辛さでカラダを火照らせて、冬の寒さを乗り越えましょう。

レシピ・文/オガワチエコ

料理研究家。ル・コルドン・ブルー、東京會舘クッキングスクールで料理と製菓を学ぶ。著書に『彼の家に作りに行きたい!純愛ごはん』(セブン&アイ出版)、『おにぎらずの本』(泰文堂)など。道具も調味料もない彼の家で、いかに間単に失敗なく美味しい料理を振舞うかに特化したレシピ本になっている。2015年9月11日には新刊『スティックオープンサンドの本』を出版。

Photo: 大崎えりや