「安定した新日スカウト部長の要職を離れる怖さもあったけど、妻を先に『木村健悟の嫁』として市議会議員に当選させており、自分は絶対当選する自信があった」

 立候補を最初に相談したのは議員の先輩である妻だったという。現在、品川区議2期めの議員である木村健悟に、自己評価を聞いてみた。

「50点以下かな。区民の方が10人いれば10通りの悩みがあり、それにすべて答えられるかという点で、まだまだ勉強中の身です」

 木村には欠かさない習慣があるという。

「毎週土日に大井町駅前で1時間演説しているんです。プロレスラー木村健悟として、多くの人が足を止め、耳を傾けてくれる。プロレスの力を日々実感しています」

 今週末も来週も木村はいつもと変わらず、駅前で区民に語りかけている。

きむらけんご
1953年生まれ 愛媛県出身 1972年デビュー。大相撲からプロレスへ。得意技は脚を使ったラリアットである稲妻レッグ・ラリアット。2003年引退後、2011年、東京都品川区議会議員選挙に出馬し、初当選。2015年、前回より600票上乗せし2期めの当選を果たした

(週刊FLASH 2017年11月14日号)