まだまだ強気「最強のアメリカ株」10選

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 トランプ政権誕生後、当初の不安を払拭し、予想外に急伸した2017年のアメリカ株。今年のおさらいに加えて、来年の見通しを徹底チェック。多くの投資家が気にする「まだいけるのか?」という問いに専門家が答える!

◆「円安×成長率」で好機到来。まだまだいける! 最強のアメリカ株10選

 1月20日のトランプ就任以来、米市場は期待と不安で混沌としていた。しかし政権が始まってみれば平均株価は右肩上がり。S&P500は一度も2%以上下落せず、20%近い成長を達成。共和党政権がもたらした未曽有の好景気は、特に短期的には必然であると、経済評論家の中丸友一郎氏は解説する。

「FOMCの定めたFRB政策金利が低かったのが、上昇相場をつくった大きな理由です。FRBが国債や住宅ローン担保証券を売ることによる資産規模圧縮を決定したとき、市場は戦々恐々でしたが、9月に政策金利の据え置きが決まり、市場に優しい政策だとわかると、どっと資金が流入しました。インフレ率と失業率を加味して政策金利を割り出すテイラー・ルールから計算すると、あるべき政策金利は4.8%ですから、現在の1.25%という政策金利がいかに低いかわかります」

 アメリカの成長に裏打ちされた相場は、どう推移していくのか。

「過去10年の企業利益からPERを算出するシラーPEを見ると、株価は適正価格の2倍近くと割高感はありますが、金利の低さが株価を支えています」(中丸氏)

 今後の株価を占うには、政策金利の行方を知る必要がありそうだ。

「CMEのFF金利先物によれば、FOMCが12月に政策金利を引き上げることはほぼ確定的です。しかし来年11月のFOMCまでは金利の引き上げが2%以下にとどまる確率が80%以上と高い。アメリカ株の強気相場はしばらく続くと見ています」(同)

◆2018年はさらなる円安傾向に?

 中丸氏は、来年はさらにドル高・円安が進むため、アメリカ株に参入する好機は続くと見通す。

「イエレンFRB議長が打ち出した保有資産圧縮計画によれば、資産圧縮を始めた今年の10月から1年で3000億ドル、次の1年で6000億ドルと圧縮を推し進める方針です。長期的には、FRBの資産規模が2.75兆ドル前後まで縮小する可能性があります」

 資産を圧縮し始めたアメリカに対し、いまだ円を刷り続ける日本。このままの状況が続けば円安ドル高はさらに加速するという。

「2国間のマネタリーベースを比較して適正相場を算出したグラフであるソロスチャートは146円前後まで円安が加速する可能性があると指摘。しかしこれはあくまで理論上の話で、実際にはアジア通貨危機やチャイナショックといった危機的状況時の相場である、125円前後で調整が入る可能性が高いです」(同)

◆アメリカ株は長期&分散投資が基本!

 では来年にかけて、どのようなアメリカ株を買うべきなのか。

「アメリカ株の強気相場はしばらく続くが、その間にも調整局面はある」と語るのは、人気アメリカ株ブロガーのバフェット太郎氏。

「今年、S&P500の時価総額は2兆8000億ドルも増加しましたが、その3分の1以上にあたる1兆ドルはアマゾン、アップル、アルファベット、マイクロソフト、フェイスブックのビッグ5によるものです。アメリカの投資家が注目している税制改革が決まり、税率の引き下げが決まれば含み益の乗っているビッグ5は真っ先に利確の対象になり、売り優勢の展開になると思われるので、他の配当利回りが優秀な株や成長が見込める株を狙っていくべきでしょう」

 そんなバフェット太郎氏の投資法は、利回りの優秀な大型株に分散投資をし、定期的にリバランスと配当の再投資を行う長期投資がメイン。2017年の利回りは+28%という超高利回り。まさに勝ち馬に乗り切った形だろう。