中居正広が見届ける舞祭組の成長 揺るがない信頼関係でたどり着いた1stアルバムまでの道のり

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 Kis-My-Ft2の千賀健永、宮田俊哉、横尾渉、二階堂高嗣によるユニット、舞祭組が12月13日に1stアルバム『舞祭組の、わっ!』をリリース。見事、オリコンデイリーアルバムランキングで1位を獲得し、1月10日から6会場16公演を巡る全国ツアーに勢いをつける形となった。

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 「このアルバム、作るの頑張ったんだよな〜」12月13日放送の『キスマイRadio』(文化放送)では、宮田と二階堂が登場し、本作の制作過程を振り返った。アルバム発売発表から2年越しの夢を実現した本作は、まさに彼らの歩みを綴った成長アルバム。

 100日間に及ぶ肉体改造に富士登山、彼らのアルバム制作はレコーディングだけには終わらない。“ある方”の司令によって、スーツがパンパンになるほど鍛える試練を課されたのだ。しかし彼らは、「今回のアルバムのメイキングは宝物なんだよね」とその厳しい経験も振り返ればかけがえのない時間だったと、愛しく感じているようだ。それはおそらく、自分たちの力で乗り越えられたという自信。人は、少し背伸びをするくらいの目標を達成したときに、大きく成長する。だが、その目標設定が難しいのだ。それをやってのけている人物が、“なかいさん”こと中居正広である。

 もともと舞祭組は、中居がKis-My-Ft2の中にあったメンバー格差を逆手にとって生まれたグループ。愛のあるイジりでスポットライトを当てるだけではなく、自ら作詞作曲を手がけた「棚からぼたもち」でCDデビューさせた。「歌が下手」「踊れない」「トークがつまらない」中居の叱咤激励を受けながら、必死で成長を遂げてきた舞祭組。

 「棚からぼたもち」では、前列の3人なしに、4人でステージを成立させることができればよかったが、2ndシングル「てぃーてぃーてぃーてれって てれてぃてぃてぃ 〜だれのケツ〜」では、多くの人に受け入れられる= CDが売れる、という結果を出すことを新たに課す。 そしてオリコン2位という結果をなあなあにせず、スカイダイビングの罰ゲームを決行した。そこには、売れた・売れないという結果に一喜一憂して終わるのではなく、どんな状況でもエンターテインメントに昇華させることの大切さも含まれていたように思う。

 中居と舞祭組のような師弟関係は、揺るがない尊敬と信頼があればこそ。そして、中居自身が常に進化をしていく存在であり、舞祭組の成長を見逃さない観察眼がなければ成り立たない。中居がMCを務める番組には彼らをレギュラーとしてそばにおき、舞祭組がコンサートをすればファンの1人“スルメさん”の姿で駆けつける。背中を見せつつ、実践の場を与え、いざというときは彼らのフォローをしながら成長を見守り続けた。課される試練は、いつも突発的に見えるが舞祭組の成長に合わせて、徐々にレベルが上がっていったのだ。

 そして、4枚目のシングル「道しるべ」で、ついに中居の表立ったサポートはなくなる。 4人だけでなんとかしてみろ、そんな新たな試練が課されたのだろう。舞祭組は、今の実力を示すために、4人で楽曲を作ることを決める。綴られた歌詞は、中居への感謝の言葉だった。SMAP解散に揺れた時期と重なっていたことから、舞祭組が中居から卒業したのではないかという思いがよぎったが、『舞祭組の、わっ!』のクレジットには“なかいさん”の文字が……。

 “ちょいお手伝い”という距離感が、なんとも中居らしい。中居が全力で引き上げるのではなく、自分たちで歩けるようになった彼らの飛躍をちょっとだけ手伝っていく。その“ちょいお手伝い”は、これからも舞祭組の成長に合わせて、より厳しくも愛のある試練になっていくことだろう。アイドルらしからぬスーツ姿の彼らには、どこか古き良き日本のサラリーマンを連想させるものがある。“努力は必ず報われる”そう信じられた時代の働きざかりたち。 舞祭組はこのどこか閉塞感漂う現代に、再びガムシャラに生きる美しさを見せてくれているのかもしれない 。(佐藤結衣)