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今までのクエストで一番ドキドキしました!

サンタさんに願うクリスマスプレゼントがクリアファイルのみなさん、こんにちは。須本光希クンのクリアファイルが何回目のクエストで配布されたものかを確認してウエメセになっている男が、今回もクリアファイルコレクションを自慢させていただきたいと思います。

といっても、今回はみなさんも入手されていますよね。だって、今回のはタダですもの。東京西川さんからのビッグなクリスマスプレゼント。クリスマスクリアファイル。略してクリクリファイル(CCF)。今までは布団の値段にしり込みしたりしていた人も、今回はチャレンジできるはず。

僕ももちろん初日に入手することに成功しました。タダで。それはもう簡単なことでした。しかし、途中で僕は感じてもいました。「マズイことになったぞ…」と。これは今までのクエストでは感じたことがない気持ち。たとえるなら強気一辺倒ガールが、ふいの優しさにあてられてドキッとしてしまった瞬間のよう。僕は途中でイケナイ気持ちになってしまったのです……。

↓もらうのはとても簡単だったけれど、どうしてこんなにドキドキするの!?


もしかしてこれが…変!?

じゃなくて…恋!?



初日の早めの時間に出発したこともあって、状況的には余裕かなというところ。店頭にはそれほど人はなく、明らかに同志と思われるご婦人が先にアンケートを書いていたりはしますが、クリクリファイルを探して放浪するようなハメは避けられそうです。

導入は非常に技術の要る部分です。「クリアファイルをタダでもらいたい」という本音と、「タダでクリアファイルをもらいにきたヤツと思われたくない」という建前。そのバランスは繊細です。タダもらいマンが殺到すると東京西川自体が嫌気をさしたり、羽生氏に悪評が及んでしまうかもしれない。

あくまでも寝具購入を検討する過程において、何やら体験会などがあるということを「店員の提案で察知し」、その途中段階において「クリアファイルがもらえることを流れで察知し」、検討のための体験を終えたらファイルをもらえてしまって超ラッキー、検討中なので今日は買いません(キッパリ)という流れを作っていきたい。結果そうなるなら「買いません。タダでください(キッパリ)」と単刀直入に告げたほうが親切かもしれませんが、それはいくらなんでも野暮ですよね。

僕は寝具売り場をふらーっとうろつきながら、枕やマットレスを触ったりして「ふーん」とか「ほー」とか言ってまわります。よし、店員が近づいてきた。「枕をお探しですか?」と釣り針に引っ掛かってきた。「寝つきが悪くて」などと困った顔をすると、早速製品の説明が始まります。僕はここで流れ作り名人としてのキラーパス、「そんなに違うんですかぁ?」を投げます。

「では、お試しになってみませんか?」

キタキタキタ。僕はよもや最初からそのために来たかのようなところはおくびも見せず、体験会へとスムーズにこぎつけました。エアーマットレスの上に&Free枕を設置すると、枕にはふわっと不織布みたいなのを掛けてくれました。うむ、僕は平気ですが、僕の次のご婦人は僕が寝た枕だとイヤかもしれませんからね。

エアーに腰を下ろすと、少しビックリします。何だろう、柔らかくてすごく気持ちいい。少し頼りないような気もしましたが、寝るとしっかりと反発が伝わってきます。「あぁー、気持ちいい」「あ、いい感じです」とCMを再現したセリフを自然に盛り込むと、店員さんが「初めてですか?」と聞いてきたので「初めてです」とCMのセリフで応じます。

ベッドに横になると、すぐ顔の横で店員さんが中腰になり、説明が始まりました。TBSの高畑百合子アナに似た感じの店員さんなのでユリコとします。ユリコはまず僕の眠りについて聞き出していきます。睡眠時間や眠りに関する悩みなど。すぐ横で寝る寝る寝る寝る言われると、何だかちょっと恥ずかしくなってきます。

枕の下にモゾモゾと手を入れて、高さを上げたり下げたり。普段使っている枕より高さは低いですが、低いほうが案外心地いい。「そうなんです、首が曲がりすぎると睡眠時の無呼吸の原因になったりするんですよ」などの豆知識も。仰向け用と横向き用それぞれの枕の高さを調べる過程で、僕のうなじをユリコの生手が何度も通過してかすめます。ちょっとビクッとなります。

「これがゆづの枕かぁ…」と思いながら寝る僕。

「羽生結弦選手も使っているんですよぉ」と教えてくれながら、僕のうなじをソフトにかすめていくユリコ。

ヤバイ、すごい面白くなってきた。コッチにはそもそも「本音を隠している」という負い目もあるのに、そこを向こうが突いてくるし、うなじかすめていくし、めっちゃニヤニヤしそうになります。しかし、絶対にソレはできない!ここで笑い始めたらリアルな変態さんやん!しかも明確な目的もなく、寝具売り場をうろついて、体験したらニヤニヤし始める逮捕案件やん!舌を噛んで必死にこらえ、「野球のセーブポイントがつく条件」などを思い出すことでニヤニヤをやり過ごします。

ニヤニヤをこらえた僕は作戦の次の段階に入ります。「スケートの羽生結弦選手ですか?」「へー、使ってるんですねぇ」「あ、あそこにもポップがありますね…クリアファイル…?」などとすっとぼけたウソの連呼。すごい小さいポップなので、僕の視力は望遠鏡並という計算になりますが、「今読んだ」という気持ちを言葉に強くこめて押し切ります。この釣り針にガブリと噛みついたユリコは、キャンペーンをやっていることを自ら口走ります。ヨシ、言質。これで僕は自然にクリアファイルまでのルートを築くことができました。

<今気づいたかのような顔で指差したポップ>


ユリコは僕がスポーツ選手に反応すると睨んだのか、「サッカーの三浦選手も使っているんですよ」などの情報を教えてくれます。しかし、ユリコもタダではファイルを開かないオンナ。「あと外国の有名な……有名な選手も使ってるんですよ」という罠を仕掛けてきました。この自然な罠には思わず僕も「ネイマールっすね」と言いそうになりますが、ハッ!!ダメだダメだ、あんまり興味関心があるところを見せてはいけない!寝具購入客と思わせないといけないのに、サッカー風を吹かせてどうする!

やがてユリコの説明はマットレスに移行していきます。寝心地はいかがですかと問うユリコに、「宙に浮いているみたいです」と応じる僕。一応、CM再現は僕のなかのミッションでもあるのでスーッとやってみたのですが、その言葉を聞いたユリコの目に濁った光が宿ります。あとでわかったことですが、最終的に提出するアンケートの寝心地に関する項目で「宙に浮いているみたい」という選択肢がありやがるじゃないですか。そんなんあったら、僕があからさまに詳しい人みたいじゃないですか。タダもらいマンみたいじゃないですか!正解だけど!

「お客様は眠りの質が悪く…」
「マットレスが効果的で…」
「血流を妨げない構造が…」
「睡眠負債という言葉も…」
「切れ込みが入っていることで…」
「ダニも発生しませんし…」
「お手入れもラクチン…」

などと、さまざまな説明をしてくれるユリコ。枕もとで女性にこんなに話しかけられというレアな体験に、だんだん楽しくなってきた僕。「イビキとかはされますか?」と聞かれたとき、「自分ではわからないです」と答えつつ、「誰か隣で確かめてくれる人がいれば、いいんですけどね…」とセクハラを被せそうになってくるぐらい悪ふざけの気持ちです。悪ふざけの気持ちが強くなりすぎて、「ゴルフの……選手も使ってます」というずさんな豆知識に、チラシも見ないで「松山英樹っすね」と正解してしまうくらいのテンションです!

想定としては10分くらいかなと思っていた体験ですが、気付けば40分くらい経過しています。もう一組のベッドで体験している同志もずーっと説明されているので、これぐらい長いものなのでしょう。女性と40分も会話して、タダでクリアファイルをもらって帰れるなんて、本当にこんな美味い話があるのかと思うくらい、タップリ丁寧な説明です。

さて、これだけ長くなってくるとどうやって買わずに帰るかは難しいな、と現実に引き戻されます。ユリコのなかではいつしか僕は「睡眠に大きな問題を抱え、安い布団で寝ているマン、そのくせ掛け布団だけ新品」という人物として仕上がっています。ユリコに宿る善意、この人の眠りを改善しないと、この人が死んでしまうかもしれないという危機感すら宿る熱っぽい説明。合間にちょいちょい入る「舞の海さんが使っている電気で温めるマットがオススメ」という情報も、気遣いからの言葉に違いありません。一番イイ寝具を薦めてこそ店の人。

「で、お値段なんですが」
「ハイ、聞きましょう」
「今体験していただいているコチラのマット」
「素晴らしい寝心地のこのマット」
「8万円です」
「ハ、8万円!?」
「よりオススメの三つ折りタイプですと」
「もっとイイやつだと」
「12万円」
「ジュ、12万円!?」
「舞の海さんの電気で温めるマットだと」
「舞の海って時点で買いませんけど」
「20万円」
「ニ、20万円!?」
「長く使えるものですので」
「それ月給くらいありますね…」
「iPhoneだと思えばこのぐらいかと」
「iPhoneじゃないですけどね…」
「iPhoneは2年くらいで交換しますけど」
「しなくてもいいですけど」
「マットレスは5年から8年は使えます」

よかった…高くて。1万円くらいだと逆に断りづらいですが、8万円なら断っても大丈夫でしょう。「お金ないので今日は止めます」と勇気を持ってキッパリと断ることができました。分割手数料無料・24回払いというご提案もいただきましたが、僕はずっと「は…ハチマン…」という顔で押し切ってきましたので、完璧に大丈夫だと思います。

ひととおりの説明を受けた僕は、アンケートの記入を進め「うわ、宙に浮いているみたいってのもうあるやん」などのビビリを通過し、無事にアンケートを謹呈することに成功しました。アンケートをもって奥にユリコが引っ込んだ隙に、さっきまで寝ていた枕を抱き締めて「世界にひとつ、僕だけの枕!」を手早くやったときに、向こう側で体験していた同志がギョッとした目でコッチを見たのは想定外でしたが…。

いや、わかるやろ…。

わざわざ初日にきてる仲間やん…。

枕持ったらあれやるやん…。

やりたかったんや…。

丁寧な説明をさせてしまったユリコに心で詫びながら、僕は店をあとにします。聞けば初日から問い合わせが殺到しており、40分くらい説明に時間がかかることもあって予約制にするとのこと。僕が体験している間も同志が何人か、「今は無理です」と断わられていました。なるほど、枚数に余裕があったとしても説明するための時間には限りがあるのか。なんだか、最初からタダもらいマンとしてやってきたくせに、タダもらいマンを隠していることが申し訳なくなってきました。

せめて、ボーナスが出たら買うかもという希望だけでも残したいと思い、別れのカタログをもらいます。このカタログを見て、じっくり考えるからね、と告げる僕。舞の海さんのも持って帰ってくださいね、と応じるユリコ。きっとふたりはもう会うことはない。お互いにそれを知っていたけれど、決してクチには出さない大人の別れ。ゴメンよユリコ、こんなクリもらいマンで…。

そして僕は思うのでした。

「クリスマス、別の店に行ってみようかな…」と。

どうぞみなさんもご予約のうえで、お時間に余裕があるときに行ってみてください。

寝心地のいいマットレスで40分ゴロゴロしていると、結構疲れがとれたりしますから…!

<ちなみに日曜日も別の店に行こうとしたらもう終わってました>
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「タダより高いモノはない」って昔の人の言葉、わかる気がします!