相手に怒りをぶつけることは問題解決にとって逆効果である

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『アルフレッド・アドラー 一瞬で自分が変わる100の言葉』がダイヤモンド社から発売されたことを記念して、20万部突破の第一弾『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』を特別公開します。アドラーの厳しくもあたたかい言葉に、あなたも勇気づけられてください。

「食べたかったなぁ。残念だなぁ」と伝えるのだ。

 楽しみにとっておいたケーキを家族に無断で食べられてしまった時、「ひどい!なんで断りもなく勝手に食べるの?」と相手をなじった経験がある方もいるのではないでしょうか。確かに勝手に食べてしまう家族の方に問題があるのは事実です。しかし、だからといって、相手をなじり、睨みつけることをしてもいい、というわけではありません。そういった行動の繰り返しが、相手に対する勇気くじきにつながるからです。

 私たちはそんなとき、勇気づけになる伝え方に転換することができます。それは先に学んだ「アイ・メッセージで伝える」という方法です。「『あなたは』ひどい!」という言葉はユー・メッセージです。それをアイ・メッセージに転換すればいいのです。

「あぁ、『私は』食べたかったなぁ。『私は』残念だなぁ」。このようにアイ・メッセージにすれば、相手をなじる勇気くじきをせずに、和やかに伝えることが可能になるのです。

 そもそも「怒り」は二次感情です。本来は一次感情である「さみしさ」や「悔しさ」「悲しさ」が先にあり、それが相手に理解してもらえないときに「怒り」へと変わっていくのです。そんなときは「なんで勝手に食べるんだよ!」とユー・メッセージの二次感情「怒り」で伝えるのをやめて、一次感情でアイ・メッセージを伝えればいい。「あぁ、『私は』食べたかったなぁ。『私は』残念だなぁ」。それが勇気づけにつながるのです。

※本連載は日曜日以外の毎日更新します。